1023話)大同の市場(4)

前回でいちばん安いと書いた鶏を売っています。つぶして羽毛を抜いてあるんですけど、まるのまま。生きたまま売っている店もあり、持ち帰って、殺すところからやらないといけないんですね。それくらいのことができなければ、鶏肉を食べることができません。

そして、頭・頸、鶏冠から蹴爪にいたるまで、すべてを食べます。駅の売店などで、蹴爪を塩辛く煮込んだものが売られていますね。口のなかで長くかんでいると、だんだんうまみがでてきて、スルメのよう。

そういえば、鳥インフルエンザを恐れた当局が生きた鶏の販売を禁止したところ、「死んだまずい鶏なんか食えるか!」といって、モーレツな抗議があったそうですね。この春、広州での話だったと思います。

なぜか、この店では魚も売っていました。内陸の都市、大同でも海産魚が出回りはじめましたが、まだまだ少なく、淡水魚が中心です。大部分はコイで、ほかにフナなどがあります。日本では見たことのない魚もいて、種類はけっこう豊富です。鑑賞魚用のエアポンプをかけたタンクのなかで、たいていは生かしたままです。
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