中国の内陸部での緑化協力にかかわる報告です。
続々・黄土高原レポート
939話)厳重欠水の水系に北京が
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中国の1人あたり水資源量は2220m3で(1997年)、世界153の国と地域のなかで121位でした。そして長江水系以南の南部がその80%以上を占め、それより北は20%未満であることを、前回みました。
このグラフは主要河川の流域別に1人あたり水資源量をみたものです。ものすごく大きな格差があることをわかっていただけると思います。半ばから上が北部、下が南部ですね。中国では平均というものに意味がないことをここでも知らされます。
北部のなかでもとくに少ないのが海河・ラン河の水系で、年間343m3しかないのです。国際的には1500m3で水ストレス、1000m3で欠水、500m3で厳重欠水という基準があります。海河・ラン河の水系は厳重欠水のレベルを大きく下回っていますが、北京、天津という中国の大都市がここに属し、大同市の大半もこの水系です。
これほど水条件の悪いところに、中国の首都がおかれ、その人口も経済規模も急速に膨張してきたわげで、水不足が深刻化するのも無理のないところです。
このグラフは、劉昌明・陳志主編『中国水資源現状評価和供需発展趨勢分析』(2001年、中国水利水電出版社)のデータをもとに作成したものです。
このグラフは主要河川の流域別に1人あたり水資源量をみたものです。ものすごく大きな格差があることをわかっていただけると思います。半ばから上が北部、下が南部ですね。中国では平均というものに意味がないことをここでも知らされます。
北部のなかでもとくに少ないのが海河・ラン河の水系で、年間343m3しかないのです。国際的には1500m3で水ストレス、1000m3で欠水、500m3で厳重欠水という基準があります。海河・ラン河の水系は厳重欠水のレベルを大きく下回っていますが、北京、天津という中国の大都市がここに属し、大同市の大半もこの水系です。
これほど水条件の悪いところに、中国の首都がおかれ、その人口も経済規模も急速に膨張してきたわげで、水不足が深刻化するのも無理のないところです。
このグラフは、劉昌明・陳志主編『中国水資源現状評価和供需発展趨勢分析』(2001年、中国水利水電出版社)のデータをもとに作成したものです。
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