中国の内陸部での緑化協力にかかわる報告です。
続々・黄土高原レポート
605話)マツの苗の菌根菌
前回は、種から育てた1年生のマツ苗でしたが、これは2年生のアブラマツの苗を、ポリ袋に土を詰め、そのなかでさらに2年育てたものです。ポリ袋を破ってみると、根に白いカビのようなものが着いています。これが菌根菌、つまりキノコの菌糸なのですね。
マツと共生する菌根菌はキノコのなかまです。これらのキノコは葉緑素をもたないので、自分で栄養を生産することはできません。マツの根の細胞と細胞のすきまに菌糸をいれこみ、マツから糖のかたちで栄養をもらいます。根を人の指くらいにたとえると、菌糸は髪の毛ほどの太さだそう。
菌根菌はその一方、土のなかに広く菌糸を伸ばします。そしてマツの根と土との結びつきをつよめるわけです。菌根菌の菌糸が根の延長のように働くといってもいいでしょう。土壌中のわずかな水分やリンをはじめとするミネラルが効率的に吸収されるようになるわけです。
黄土高原は、植物にとって、限界的といってもいいような厳しい環境にあります。菌根菌の助けがあるかどうかで、死活をわけるようなちがいが出てくるようです。
マツと共生する菌根菌はキノコのなかまです。これらのキノコは葉緑素をもたないので、自分で栄養を生産することはできません。マツの根の細胞と細胞のすきまに菌糸をいれこみ、マツから糖のかたちで栄養をもらいます。根を人の指くらいにたとえると、菌糸は髪の毛ほどの太さだそう。
菌根菌はその一方、土のなかに広く菌糸を伸ばします。そしてマツの根と土との結びつきをつよめるわけです。菌根菌の菌糸が根の延長のように働くといってもいいでしょう。土壌中のわずかな水分やリンをはじめとするミネラルが効率的に吸収されるようになるわけです。
黄土高原は、植物にとって、限界的といってもいいような厳しい環境にあります。菌根菌の助けがあるかどうかで、死活をわけるようなちがいが出てくるようです。
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