1103話)菜園の虫(アシナガバチ)

虫の話がしばらくとんでしまいました。これはアシナガバチで、黄花菜(金針菜)のつぼみに止まっていますので、かなり前のものです。黄花菜は3週間ほど毎日花を咲かせましたが、今年はすでに終わりました。

このハチは肉食系です。チョウの幼虫のアオムシなどを団子にまるめ、幼虫のところに運んでいくようすを昨日もみました。ところが、完全な肉食かというとそうでもないようで、この黄花菜のつぼみのところによく止まっていました。しばらく観察してみると、つぼみの付け根のところになにかの分泌物があり、それをなめているようです。蜜のようなものでしょうか。

こどものころ、私はよく屋根にのぼって、アシナガバチの巣をねらいました。幼虫を食べるのです。巣の穴にふたができているのは、サナギになっているもので、なかにはハチの姿になっているものもありましたが、それまで食べたのです。そして、よく刺されました。目の周りがとくにねらわれます。親たちからは、瓦がずれるからのぼってはいけないと叱られるのですが、それでもまた登ります。

わが家の勝手口のうえにも以前は小さな巣がいくつもみられましたが、このところつくられることはありません。ハチの数も減っているように思います。それから田舎にいたアシナガバチよりずっと小型のような気がします。種がちがうのでしょうね。
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