359話)環境林センターで研修

 今回の専門家派遣は、たいへん充実したものだったと思います。南天門自然植物園はじめ、各所で綿密な調査を実施しました。

 その一方で、環境林センター、白登苗圃、実験果樹園「かけはしの森」などで、育苗や栽培について具体的な研修も実施しました。9月3日の環境林センターでは、前中久行顧問(大阪府立大学大学院教授)が南天門自然植物園における森林の再生状況について報告し、小川眞顧問(大阪工業大学客員教授)がなぜ木炭が植物の生長を促進するかについて話しました。

 私たちの5つの拠点の技術者ばかりでなく、大同市農業局の技術者たちも参加し、熱心にメモをとっていました。こうした技術面の協力を今後も広げていきたいと思っています。
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コメント
 
 
 
木炭 (mikaru)
2009-09-08 23:05:40
なぜ木炭が植物の生長を促すのですか?
私も知りたいです。素人にわかる程度で教えてください。
 
 
 
微生物との相性がいいのです (高見)
2009-09-09 07:34:58
いくつか理由があるようですが、最大のものは木炭と土壌微生物の相性がいいことです。たいていの植物の根は土壌中の微生物=菌根菌と共生しており、その助けを受けています。菌根菌はキノコやカビのなかまです。根のなかに菌糸を組み入れる一方で、広く土中に菌糸を張ります。そのことで菌糸が根の延長のような働きをし、土中の水分やミネラルの吸収を助けます。
そのほかに、木炭をいれることで、通水性や通気性がよくなること、日本のばあい土は酸性ですので、アルカリ性の炭をいれることで酸度の中和にもなります。
 
 
 
質問のつづき (mikaru)
2009-09-12 21:45:32
ふ~ん、なるほど。木炭の効用はわかりました。
ところで、土壌微生物はアルカリのものが好きなの?木炭のかりかりした感じが好きなのかしら?
彼らは、木炭のどんな成分が気に入ってるのですか?
 
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