1305話)温増玉さん(渾源県林業局長)

つれあいが断捨離の作業にとりくむなかで、なつかしいものがでてきました。

中国の全民義務植樹運動十周年を記念する硬貨3種類がセットになっています。そして「増給日本朋友高見先生-中国渾源温増玉92.10.30」と記されています。日付からいって、私が初めて単身で渾源県を訪れたときのものです。上の写真は内側の見開き面で、外側はこうなっています。


渾源の町中を歩いているとき、この県の林業局長だった温増玉さんに偶然、出会ったのです。彼は「高見がきていることをどうして自分に連絡しなかった」といって、私のつれの共青団の幹部を叱りつけました。

温さんの自宅が泊まっているホテルの近くであることを知り、それから毎朝、訪ねて朝食をごちそうになるようになったのです。私のほかにいつも来客がありました。そして、彼が農村に行くという日は、「森林消防」と白字で書かれた赤い四輪駆動車に乗せてもらい、予定が会議のときは単独で行動したのです。

樹木のことに詳しくて、「それはどんな木?」と私がきくと、それがある場所までつれていってくれました。門外漢だった私は、樹木の名前をまずは中国語で覚え、その後に和名を知るようになりました。

温さんと出会わなかったら、私がここまでのめり込むことはなかったと思います。
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コメント
 
 
 
夫婦喧嘩は存在しない (浅井洋)
2020-01-07 22:42:13
高見さま

   50年は前の 事です 僕が20歳に成った頃

 中国にでかけ

 北京大学の 大字報を 写真に 撮ったら

 台湾の富裕分子として 学生に取り囲まれ

 半日 軟禁されてました

  其れに懲りて 卒業後 直ぐ 住友商事に入りました

貴兄のように 人生の 偉業をなされた 方の 話しを 聞くと

如何に  人間は 生きるべきであったか と 考えさせられます

有り難う ございます
 
 
 
とんでもないです。 (高見邦雄)
2020-01-08 14:43:33
たいへんだったんですね。私も最初に中国にいったのは1971年の暮れでした。
誤解しないでくださいね。私はそんなりっぱな人間じゃありません。こどものころから人と同じことができなくて、だんだんはみだしてしまったのです。進むべきときに進まず、退くべきときに退かず。その結果、いまがあります。
 
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