585話)木炭の利用

このブログでも何回か炭焼きについて書いてきました。そのねらうところが、この図です。土にまぜて、作物や樹木の生育をよくしようというわけです。(この課題に長くとりくんでこられた小川眞顧問につくっていただいた図です)

そういうふうにして、木炭を大同でつかったことは以前にもあります。大同県周士庄鎮にシリコン工場があり、精製の最終工程で木炭を還元剤としてつかっていたのです。工場の片隅に炭焼き窯が10以上も並び、せっせと炭を焼いていました。材料は、大同県にも大面積に広がっていた小老樹のポプラ。

樹皮の部分の炭は不要物で、山積みにされていました。それをトラックで運んで、環境林センターの苗づくりにつかったのです。通気性の改善その他で、効果はたしかめられていました。マメ科のものにはとくによく効きました。でも、その工場はその後閉鎖され、木炭の入手は困難になりました。自分で焼こうにも、木の乏しい地方ですから、材料がありません。

最近になって、緑化の成果が目にみえるようになってきました。枝打ち材、間伐材など、これからだんだんふえると思います。それを炭に焼いて、農業や林業にいかすことができれば、良性の循環をここでもつくりだすことができます。
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