竹田ゆかりのブログ

竹田ゆかりの活動記録
教育問題や時事問題に関する思いなど 

鎌倉市図書館近代資料室を見学

2020-12-09 14:17:04 | 日記
11月10日、鎌倉市図書館振興基金により2015年から購入された貴重な資料6点を
閲覧させて頂く機会を得た。

鎌倉市には、「図書館振興基金」がある。
この基金は、市の郷土資料や貴重な図書館資料の収集・保存・保管や、図書館施設の
充実などのためにあてる基金で、資料購入にあたっての基準がある。
基準の概要は、
「鎌倉を主題とする貴重な古絵図、古地図、錦絵。鎌倉在住の著名人の蔵書、
 鎌倉の近現代を知るための紙資料や写真等」
である。
しかし、近年、図書館の一般資料を購入するための財源が不足していることから、
この基金が使えるようにするため「運用基準」の変更が、図書館協議会に提案がなされたが、
委員の反対があり、提案が退けられた経緯がある。当然である。
基金は、市民等による貴重な寄附金である。
基金の趣旨に同意され、寄附された方々にどう説明するのか。
問題は、図書館の資料購入費が不足していることにある。

閲覧させて頂いた、2015年から2020年まで基金より購入した資料は以下のとおり

「鎌倉観光都鎌倉市観光鳥観図」絹本採食1巻 中村慈郎画
「倭国一覧路の記」写本6冊
「都道府県別人物・人材情報利すと神奈川県」
「相模国鎌倉郡社寺境内筆彩色図」
「江之嶌鎌倉機構」
「所蔵資料「晩翠吟社詩稿」
「鎌倉町二階堂村切図」購入予定
「柏尾川関係資料」購入予定

写真撮影は、資料の劣化を招くので遠慮させて頂いたが、早い時期にデータ化されて、
多くの方々が閲覧できる日が来るよう願うばかりである。

保存庫には、市民からご寄付頂いた多くの資料が、整理の順番を待っている状態であった。
資料整理には多くの時間を要するとのこと、人材が不足していることを痛感した。

近代史は、歴史の中でも、今に直結した時代である。
一日も早い資料整理により資料からの学びを深めたいと思う。
資料の中には、子ども達の学習に生かされるものも多く含まれている。
教職員の皆様も、一度は近代資料室を訪れて、学習に生かされることを
期待している。