石巻貝のパッキング法

巻貝のパッキング方法(*´-`)


石巻貝に代表される巻貝のオーダーを受けてから
パッキングするまでの方法のご紹介です。

壁にピタリと引っ付く貝類のオーダーを受けたら
当然プラケや袋にオーダー数分だけ移してパッキングしますよね？

その時に注意している事って何ですか？？

生体が健康かどうか？
死体（貝殻だけ）を間違えて掬わないようにする？？


この２点ぐらいですかね？？？

もちろん最低でもこの２点の確認は必須です。。

で、他にもう一つとっても気をつけなければならない事があります。


それは壁に引っ付いている貝を壁から引き剥がす際の力の入れる方向とタイミング。。



何も考えずに貝を取っているスタッフしゃんは
おそらく貝を写真のように摘まみ、水槽奥側
すなわち貝のへばり付いている壁面から見て
垂直方向へ引っ張り上げる様に取っていると思います。


はい、ブ～～～～。はい、間違えました～～～～。それダメで～～～す。。最悪でーす(　ﾟдﾟ)



石巻貝を取る時は、まず写真のように摘まむところまでは正解です。
ここで貝を摘まんで１秒待ちましょう。そしてへばり付いている壁面に対して
水平方向もしくは円を描くように力を加えると、スルッと壁から離れてくれます。


基本的にへばり付いてる貝系の生き物は
無理に引き剥がす感じではなく、刺激を与えて自ら離れるのを待つのが大事です。


それをやらずに、力任せで摘まんで取っていると
パッキング後に粘膜のようなモノを出したり
そのまま死んだりする為ＮＧです。


なぜならば、貝のへばり付いている面の筋肉や２枚貝の貝柱は
人間の筋肉と違って力を入れ続けても疲れない筋肉でして
その能力を会得した反面、急激な動きが出来なくなっているのです。。

全力で引っ付いている筋肉に真逆の力（摘まんで引き剥がす）を加えると
筋繊維が破断してしまいます。
人間みたいに出血多量にでもなれば判り易いのだけど
そ～ならないから、皆さん気がついていないだけで
摘まんで引き剥がす度に石巻貝の声なき声で

グッハァ、ゲッハァ、ゲッボーイ・・・・などと雄叫びを上げて苦しんでおります。。。妄想。。。


人間のような急激な動きが出来ないとは言っても
超絶に鈍い訳でもない為、チョンッと触って１秒も待てば
へばり付いている面の筋肉が収縮していくのが見て分かるはずです。
その僅か１秒を待てるかどうか。。。
その差が石巻貝をコンディション良くお客さんに手渡せるかどうかの差になっております。。
お客さんの為ですからーと、ワケワカメな事やってる暇があるなら、キチンとした生きた知識の習得をお願いします。。。



在庫数のカウントをする度に大量に殺している某店舗では
多分、こ～ゆ～基本的な情報の共有が出来ていないから
壁からぶちぶちと引き剥がして殺しているのだろう。。。



砂利の無いベアタンクだと起き上がれずに石巻貝は死ぬと
都市伝説のように言われておりますが
まあ、アレも実のところは無理に引き剥がされた個体の
筋繊維が破断するなどして損傷したため
健康な個体ならもっと貝殻から身を飛び出させて底面に
引っ付いてクルリと戻れるのが、身の飛び出し量が減って戻れずに南無ってるだけ
と言う悲しい事実。。。。
大磯砂入れても改善しない時点で気が付いて欲しい所ではあるのだが(*´-`)


そもそもおっさんのストックケースでは砂入れてないし・・・・・・・・。


１秒のウェイトタイムをお忘れなく。。。。
それが本当の意味でのお客さんの為になる行為です(=´∀｀)人(´∀｀=)