お勉強用
水槽内のコケで見るろ過バクテリアの安定度の判断方法。
水槽内に生えるコケの種類は多様な要素により変化する訳ですが
水量や収容魚体の総重量、エサの種類、ライト点灯時間、バクテリアの安定度(数)から
今、もしくは直近前後1週間の水槽のろ過バランス状態を判断するのに使える。

例1
うっすらと平滑に付着する高さの無い緑色のコケ。
水槽立ち上げ初期~2ヶ月程度までの期間に優先的に発生するコケ。
光量が多すぎても優先的に発生する傾向もあるが基本的にろ過バクテリアが十分に且つ安定して繁殖してない状態に繁茂する。
判り易く言えば、バクテリアが繁殖する前段階で発生するコケ。
これが長期的に発生している水槽は、メンテナンス法や水替え法が原因で
フィルターに住みつくバクテリアが殺され続けている水槽だと容易に判断出来る。

例2
うっすらと平滑に付着する高さの無い茶色いコケ。
水槽内で発生する汚れの量に対して充分なろ過バクテリア量が安定して住み着いている環境で優先的に発生するコケ。
つまりは、ろ過が安定している水槽だと判断するのに使えるコケだから
フィルターメンテ法、水替え法などがバクテリアを殺さない適切なやり方が出来ている水槽だと判断出来る。

例3
底層に沈殿している明るい緑色のコケ。
物体に対する付着力が極めて弱く、アミでさ~~と撫でるだけでも


飛散する。また、沈殿しているだけなので例1のコケと異なり平滑性が低く凸凹と沈殿する。
有名な別名として一般的には「アオコ」と呼ばれている。
沈殿していても葉緑体は立派に活動している為時間の経過と共に水槽内の水全体が白~緑色に染まる。
ろ過の安定度に関係なく胞子の入り込みで発生する。
駆逐するにはモンテなどの除草剤で殺しきる必要があり水槽丸洗いしてもフィルター内に残るわずかな胞子から再発を繰り返す。
アオコ除去剤として流通している製品の大半を占める凝固剤タイプは、フィルターの種類によって効果的に殲滅出来るものと
必ず再発するモノがある為、適切な知識の元に使用するのを推奨する。
以上。