
(散歩にて見つけた面白い花?)
「残業代ゼロ法案」なるものが、検討されているというニュースが最近目に付きます。
どうやら、年収の多寡で対象者を決めようということのようですが、いずれにしろ、弱者いじめに
なるとの批判から、対象者は一部の人に限定されるようではあります。
今日のニュースでは、年収1千万円以上を対象に、つまりは、上場企業でも部長級の社員以上ということで、
専門職とは言え、組合員でない幹部社員(俗にいう部下を持たない管理職)が対象ということになるのでしょう。
となると、管理職ではないとはいえ、実質残業代は今でもゼロの人が対象で、法的には深夜残業代と休日手当を
払わなくてよくなる程度で、あまり会社側にとってもメリットがあるとは思えないですね。
結果、実質意味はないが、「成長戦略」の実績としてアピールしたいための法案ということ何でしょう。
もっとも、こういう法案を作ると、必ず裏道を見つけて、悪用する輩が出てくるので、その点の歯止めは
しっかりしてほしいが、どうなりますことか?
重要なのは、個人の裁量という隠れ蓑で、過重労働が起こらないような仕組みが作れるかという点ですが、どうも
ニュースからはそういった点の検討案は見えて来てないですね。
IT企業に10年ほど勤めて、休みもろくに取れず頑張る例は多く見て来ています。今は景気も回復基調で、やたら
忙しくなって来ているはずです。
そういった人たちにマイナスに働くような法案であってほしくないですね。
いずれにしろ、この法案、要らない気がしますが・・・