たまてばこ新聞

アニメ&特撮オタ歴50年、まだ×2現役やってます!ドキドキ文芸部絶賛プレイ中♪

「映画 窓ぎわのトットちゃん」観てきました。

2024年02月09日 11時43分10秒 | 劇場版アニメ鑑賞記録
 1月18日、公開から1か月過ぎで観に行きました。サービスデーもあり、女性を中心に平日にしては多め。年齢層は高め(40代以上)。

 原作本はベストセラーですし、触れる機会もあったはずですが未読。たまたまTVで原作者の黒柳さんと主演声優の女の子と監督さんがトークをしている番組を目にしたことが観るきっかけとなりました。主演の女の子が本当に可愛らしくてしかも受け答えがしっかりしているのが印象的でした。

 映画は、第二次世界大戦という暗い時代にありながらも、子どもたちの自由な想像力を認め育てる教育を行っていたトモエ学園の素晴らしさを描き、現代の教育や社会と比べてどうなんだろう?と大人に向かって疑問を投げかけています。学園に通いながらトットちゃんは疑問に思ったことは即実践、それが例え便槽の糞尿をくみ出す行為であったとしても校長先生は温かく見守ります。また、手足の不自由な仲良しのヤスアキちゃんの為に木に登る手助けをするシーンは作画の見事さもあり非常にハラハラさせられつつ、晴れ晴れとしたヤスアキちゃんの表情に思わず「よかったね」と声を掛けたくなりました。

 また、トットちゃん一家の日常、というか当時の食卓を中心にした文化は自分には驚くことばかり。ガスのトースターで食パンを焼いていたとは!!お弁当も彩り豊か。「海のものと山のものを必ず入れる」は良い言葉です。

 本当に「良い映画」という言葉がぴったりくる作品でした。逆に言うと、派手でエキサイティングな展開が人気作になりがちな昨今の映画事情にはなかなかフィットしない訳ですが。おそらく興行的には振るわなかったでしょう(同時期にファミリー向け作品多かった)。でも、普段アニメを観ない50代60代以上の人に来てもらえたのは良かった。他にもアニメで良作あるし観てもらえれば…。

 自分はこの作品を機会に原作を読もうかなと。まだちょっと先になっちゃだろうけど(汗)

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「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」観てきました。

2024年01月06日 19時28分16秒 | 劇場版アニメ鑑賞記録
 公開当初は全く観るつもりなかったのですが、ネットでの評判が気になり出し、ダンナも観てみたいと言ったので1月3日に二人で行ってきました。予想以上のロングランなお陰で公開2カ月後も地方映画館で観られるところに人気の高さが伺えます。

 ストーリーは、鬼太郎の父親ゲゲ郎と野心家のサラリーマン水木が出会い、成り行きから怪しさいっぱいな旧家の謎に迫っていくという内容。時にバディアクションものになったり、横溝作品のような恐ろしい殺人事件に遭遇したりと大人が楽しめるエンタメ要素が詰まっており、最後まで一気に走り抜けていく疾走感のある作品でした。

 水木の戦中体験描写は水木先生の漫画のような悲惨で辛く生々しかったです。昭和30年代の高度経済成長手前のエネルギーを溜め込むような重々しい暗いエネルギーの塊が日本の底にあるような、そんな世界観も独特の雰囲気を出していました。自分が小さかった頃に近い雰囲気が妙に懐かしかったりも。

 TVシリーズの鬼太郎は3期の戸田恵子さん版以来観ていないし、最新の6期はやはり好みとは違って受け入れられそうにないけれど、それとは関係なく本編を楽しめるのは良いですね。

 最後、鬼太郎が生まれてくるシーンは命の尊さに感動し、胸が熱くなりました。

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「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」観てきました。

2023年12月10日 15時11分57秒 | 劇場版アニメ鑑賞記録
 12月5日、ダンナと二人で観に行ってきました!青ブタシリーズ高校生編、堂々の完結です。

 主人公の咲太が抱えたまま外に出さずにいた、これまでの苦しみがメインとなるストーリー、ド直球の家族ドラマになっていました。地味過ぎるお話、けれども長くシリーズを演じてきたキャスト陣の熱意や気合の入った作画映像が美しさの彩りを加えて、印象に深く残る作品になっていたと思います。

 咲太だけでなく、咲太の両親も同じく悩んできたのだとわかる描写、最後の咲太と母親のシーンはぐっとくるものがありました。丁寧。

 さすが、ここまでヒットしたシリーズだけに、まだまだ終わらせませんよ、とばかりの大学生編アニメ化という情報が無ければもっと余韻に浸れたんですけどね(とは言いつつアニメ化されれば観てみたいオタク/苦笑)。

 あと、藤沢&江の島の風景がこれでもかとこれでもかと出てきて聖地巡礼したい心をくすぐりまくるのには困った…!今鎌倉方面って観光客めちゃくちゃ多いんですよねぇ、ちょっと行けないなぁ(泣)

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「駒田蒸留所へようこそ」観てきました。

2023年12月01日 15時23分52秒 | 劇場版アニメ鑑賞記録
 11月11日、ダンナと二人で観に行ってきました~!地元映画館は全くグッズを置いていなくて期待されていないんだなと落胆…まぁ知名度低いですからね。舞台が地元県(御代田町?)なのにねぇ…もっと推そうよ。

 P.A.WORKS渾身の一作、にふさわしい丁寧に作られたオリジナル作品でしたね。TVシリーズでのいわゆるPAお仕事ものは作画な不安定だったりシナリオが夢見がちでふわふわしていたりとツッコミどころが多々。今作は、2時間という限られた尺の中できちんと話をまとめてありました。

 家族の為(もっと言えば母親の為)に自社ブランドの復刻を目指し奮闘する琉生、目指すものが見つからずふわふわと生きてきた記者の光太郎の二人がメイン主役なのですが。実際は(この作品時点と言った方が良いのかな)この二人は恋愛関係にはならず、最終的には、思いは同じなのにすれ違ってきた琉生と琉生の兄である圭との和解&陰で蒸留所をサポートしてきた母親澪緒への感謝という家族ドラマとなっていました。

 ラスト、澪緒さんがウィスキーをテイスティングするシーンがとても感動的でした。

 PAさんにはこれからも駒田蒸留所のような渋い作品をもっと作っていって欲しいです!

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「火の鳥 エデンの花」観てきました。

2023年11月17日 10時01分50秒 | 劇場版アニメ鑑賞記録
 11月3日、公開初日に観に行ってきました。

 元々小学生か中学生の頃に原作漫画火の鳥シリーズを読んでいて、今作の内容にとても興味がありました。予告編での主演の声優さんの演技に不安はあったものの、観始めると耳に馴染んでいきさすが俳優さんだなと。

 ストーリーは、良くも悪くも手塚先生の火の鳥でした。ハイクオリティな映像と現代のSF設定にした時、どうしても違和感を覚えてしまうのです。懐かしい手塚キャラ独特の仕草アクションの挿入は懐かしさも感じましたが…。

 ラスト、少年コムが牧村に銃で撃たれて死ぬシーンはあまりにもあっけなく、ロミの悲しみもわりとあっさり終了なところは、自分的には手塚作品らしい乾いた感じが出ていた気がします。手塚漫画は他作品も含め全体的にじめじめというよりはドライな肌触りがあるので…。それが悪いとかではなく、逆に非情な現実を強く印象付けるのがらしさなんですね。

 今作のような内容のアニメは他作品で何度も作られてきており、正直新鮮味に欠けていて話題に上がるのも難しいかもしれません。特に若年層にはアピール出来ないだろうなと。映像は美しいだけに何か勿体無い気持ちもします。

 印象に残ったのは、一人残されたロミの息子カインの絶望と孤独。コールドスリープするより一緒にいてあげる方が良かったでしょうに…。

 そして、ズダーバンの思惑が原因で死滅させられたエデンの光景…。女王不在の責任をロミはどう考えているのかの言及がなく残念至極…。別ヴァージョンでは何か説明があるんだろうか…?

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