たまてばこ新聞

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フルバ18巻感想。春、超カッコイイ!

2005年09月19日 23時32分47秒 | フルバ
 全て未見エピソードだったので、超楽しみにしていましたが、期待に違わぬ面白さで、何度も何度も読み返してしまいました。表紙の師匠さんもラブリ~♪です。

 真知のトラウマは予想以上に重症だったのですね。その辛さを知った由希が、かつて透が自分にしてくれたように、真知の全てを肯定して、丸ごと受け入れようとします。この話から、由希が、ただもらうだけじゃなく、誰かにあげることのでおきる存在になれた→成長した事が伺えますね。すごいな由希は。やっぱフルバで一番変わったキャラクターは彼だなと再確認した次第です。

 真知の母親はかなり酷い人として描かれています。その辺、余りにもキツい描き方じゃないかと思ったりもします。でも、あそこまで極端じゃなくても、子どもに完璧を求める親は、ふつ~にいるからね(かく言う自分もそんな親/汗)。ちょっとでいい、子どもを褒めてやるだけで大分違うんだけど。その”気づく”っていう事が、なかなか出来ないのが現実だったり。難しい…。

 シリアスの次は、この巻で2番目にウケた話。いっつもカリカリしている直の想い人が判明!そっか、だから初対面であんなに闘争心むき出しにしてたのね。あの怒りっぽいのは性格もあるけど、由希に勝てない苛立ちもあった訳です。でも、最後は自分の気持ちを少し言えて、めでたしめでたしでした。これはいかにも少女マンガなエピソードですね。

 その後は、一気に上の娘(高2、潑春萌え)お楽しみの春リン話が!
慊人の不興を買って監禁されたリンと、その事実を知って激怒するハルが慊人に詰め寄るストーリーはハラハラドキドキの連続でした。結局プチハッピーエンドで終わってくれてホッとしました。しかし、ハル、カッコ良かったですねぇ~慊人に痛いところ(リンが不興を買うのを知りながらエゴで付き合ってたコト)をつかれても頑張ったものね。今までならそこで負けていた自分がリンへの想いを優先できた事は、慊人からの旅立ちを意味すると思います。正月宴会の由希のように。

 リンも、やっと重荷から開放されハルとの絆を確かめ合えた事で、一歩踏み出せそうな予感が。今まで辛い思い出ばかりだった彼女が、幸せを掴める様になる事を本当に祈るばかりです。

 そんなラブラブな二人の陰で、意外に活躍(?)してたのが、紅野。監禁されてたリンを見つけたし、十二支の絆に引かれそうになったハルの背中を「行くんだ」と押して、リンの元に行かせました。そのうえ、慊人に「神様でもしてはいけないことがある」と諭すんですね。これはやはり、呪いから解放されているから言える言葉なんでしょう。逆に解放されているからこそ、彼女の抱える心の問題がある程度客観的に見えて、なおかつ愛情を注ぐ事ができるのだと思います。カッコイイよ~紅野♪

 そういえば、よ~く考えてみると、慊人は傷害罪多数、監禁罪も多数で、立派に犯罪もんな事平気でやってたんですね。紅野のせりふを読むまで何も感じてなかった自分がコワい(汗)。草摩家(財力あれば警察おそるるに足らずとか/汗)という閉鎖社会の恐ろしさが今更ながら分かってきました。…てか気づくの遅い?

 これでフルバも、ついに自分の読んだ本誌連載部分とほぼ繋がりました。楝さんの目論見、お局様のエゴ丸出しの態度(紅野への言葉はマジ腹立つ)、いよいよ草摩家のお家騒動勃発ですな。でも、そういうの、できれば余り見たく無いです。楝さんは本当に出てくるだけで引いてしまう。物語上必要と分かっても、登場は極力少なめでお願いしたいなぁ。ついでにお局様も(汗)

 この巻は(っていうか17巻もだけど)、透ときょんの出番が極端に少ないです。ラストの、透が、「夾君、いかないで」と思う気持ちを初めて自覚するところだけ。しょうがないよね。物語終盤だもん、二人の話やったら、その時点でクライマックスだから。まずは外堀、周辺キャラの身辺整理やらないと。本誌連載は徐々に周りが埋まって来てる感強いし。

 次巻発売は来年(表紙は翔)。う~まだ先長いっ!それまで今持ってる花ゆめ捨てられないだろうなぁ、きっと(おかげで本棚がいっぱいだ~/アホ)
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