たまてばこ新聞

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DVD鑑賞「リーンの翼」。

2007年06月02日 23時23分00秒 | TVアニメ鑑賞記録
 1巻に1話30分でしたので、あっつ~間に見終えました。富野監督作品をほぼ鑑賞している真性トミノファンである事と、元々ノベルス作品だったリーンの翼を読んでいた為(結構面白かったし)、興味津々で見てみたのですが。

 いや~全6話という事もあり、やはり1話に詰め込まれた情報量がハンパじゃなかった!次から次へと登場するキャラクターの名前が全く覚えられない(泣)、一体何が起こってるのか良く分かんない、と無い無いづくしでした(汗)。しかし、180分弱の中身にしてはキャラの人数多過ぎ!!セリフもめっちゃ多い!!(しかも説明的なんだな、相変わらずのトミノ節ですな)。

 ストーリーが進むにつれて、結局元特攻兵サコミズと家庭に訳有りな現代っ子エイサップの対峙が段々はっきりし、やっと盛り上がってくるのですが、残念ながらそこで一気に最終話になってしまう訳で(汗)。

 でも、無理やりなお話の割にはラストはキレイに終わりましたね。太平洋戦争で生き残ってしまったサコミズが、暴発した核を自らのオーラ力で防ぎ、その魂は浄化される。日本という国を憎みつつも、今そこに生きる人々達の命まで奪う事はできなかった、その良心がとてもステキでした。

 対するエイサップは、富野監督の主人公らしく愛人の子供(しかもハーフ)。何となく参加してた反戦運動(?)から戦いに巻き込まれ、結局バイストンウェルと地上界を行き来する事に。近年の富野主人公の王道で、素直に物事を受け入れる柔らかさがあり、そして前向きの行動をするという点に好感が持てました。寧ろ、ヒロインのリュクスがどうしたいのかがはっきりせず微妙でしたね(汗)。

 自分的には物語がどうこうと言うより、サコミズとエイサップが見る太平洋戦争の光景が、シーンとしては短いながらも強烈だったです(空襲や原爆の落ちるところは正直気持ち悪かった)。単なるアニメなんですけどね。このあたりは監督の気持ちがかなり入ってるなぁと感じました。

 富野ファンじゃないと1話で挫折する確率高い作品だとは思いますが、ファンだったら見て損は無いと思います。良かったなぁだけじゃなく、きっちりツッコミも入れられるところも富野作品らしいですし。ただ、出来れば6話とは言わずに26話くらいかけて欲しいものですね。監督の次回作は是非長いもので見てみたいです。是非!(第一希望はキングゲイナーの続き)
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