こちらも予想外を行った作品。やっぱり当初の予定にはありませんでした。オリジナル作品は当たり外れがあるので、SFではない今作にはそれほど注目していませんでした。でも結果的に同じ続編告知のある、「アルスの巨獣」や「大雪海のカイナ」よりきちんとまとまったストーリーが出来上がっており、前二作に抱いた失望感からオリジナル作品だってちゃんとした作品はあると教えてくれました。
設定だけ言えば、トランプを模したカードに宿るサイキック能力を使用する者たちのバトルアクションもの。「賭ケグルイ」原作者の方が大元と聞いた時は「ああギャンブルか~」と思ったのですが、開いてみたら全然普通にバトってた(汗)。とりあえずお試しに続けて観始めたら、かなり設定の粗が目立ちツッコミどころも多いものの、主人公のフィンとバディのクリスの二人にメインを絞り(その為ハイカード他の3人は完全に脇)、カードを巡る謎解きを進めていく展開に惹かれていきました。
終盤、フィンとクリスの立ち位置が替わり、クリスが序盤から仕込んでいた伏線(5カード集め)が明らかになるエピソードは予想外、言われてみればそぶりはしていたな…(汗)。一気にクリスが主役となりフィンがバディとして彼を救う立場になります。最弱と呼ばれるスペードの2で決着をつけるフィンはかなりカッコ良かったです。
進行的に1クールで終わるアニメじゃないな~とこの作品にも感じましたが、やはり2期告知ありました。安堵。続編は是非他のハイカードメンバーの過去を描いて欲しいものです。そしてフィンのカードは2だけどスペードの1個に穴が開いているので実はAなんじゃないかと密かに推理してるのでありました(汗)