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アマプラ配信鑑賞「犬王」。

2023年09月24日 13時01分17秒 | 劇場版アニメ鑑賞記録
 おもしろくて飽きることなく一気に視聴出来ました!劇場で観れば良かったーー!!と激しく後悔(泣)。それくらい映像と音楽が素晴らしかったです。

 ストーリーは歴史的背景が日本史に疎いとわかりにくいものの、大筋が主役二人の友情を描くシンプルな構成なのですぐに入り込めます。友魚役の森山未來さん、犬王役のアヴちゃんさん、どちらも演技がとてもうまくびっくり。成長につれ変化する声もきちんと演じていました。

 友魚改め友有の奏でる琵琶の音に乗り、歌い踊る犬王。古い音楽を現代風に解釈、アレンジするとこんなに素晴らしい派手なパフォーマンスになるのかと。最初のライブでの土に埋めた作り物の腕が縄に引かれて持ち上がっていく演出とか、2回目のライブでのクジラの投影、斬新なアイディア満載であの場に生で居合わせたような感覚に陥りますね。

 踊るたびに呪われ生まれた際に付けられた犬王の異形が少しずつはがれていく様子は、どろろを思わせました。自分の芸を極める代償に子どもの体を呪いにささげた父親が原因というのもどろろっぽい。湯浅監督が好きなのかな。

 最後は、為政者(足利義満)により、語りが一つに統一されそれ以外は異端視されるという現代にも通じる暗い結末でした。異端を捨てなかった友有の末路がつらかった(最後まで庇った師匠も切なかった)。

 生まれ変わり再会を果たした友魚と犬王の姿が唯一の救いでした。歴史ものは現代の暗部を投影し描きやすいジャンルだと思います。ただ、力量が無いと描き切れないんですよね。この作品が海外で高い評価を受けている理由がようやくわかりました。監督の次回作も期待しています。

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