劇場版『Gのレコンギスタ III』「宇宙からの遺産」

　7月23日にダンナと二人で観に行ってきました。閃光のハサウェイとは違い、昭和な古い映画館でひっそりいきなり3部から公開(一応形だけ1部と2部を1週間ずつ一日1回レイトで上映)、という予想もしていなかったサプライズ鑑賞でした。それでもようやく地元でGレコ観ることが出来て感慨ひとしお。ちなみに自分は1部2部観る機会がなかなか無くとりあえずTV版知ってるし3部からでもいいかと(おい)。何しろ公開第1週目に行かないと翌週はレイトのみになったりするのでね…(入りが悪いのが理由/汗)

　さすがGレコ、ガンダムマニア(富野マニア)10人弱くらいしかいなくて(まぁ昼間行ったから夜はもっといたかもしれない)、良い感じに密回避。

　アクシデント、というか映写技師さんのミスから間違えて2部が流れてしまうという楽しい出来事がありおもしろかったです。「あれ？今日3部の上映だよね？」と思っていたら常連さん(？)が数人ささっと立ち上がり係の人にミスを伝え無事改めて3部上映開始の流れ。ちゃんと1部2部と観てから来ている方なんだなぁ。

　肝心の映画は、これはもうおもしろくて。TV版は適当に流し気味だったこともありますがストーリーが分かりにくかった(キャラクター多いし名前覚えにくいし)。今作はそのおさらいをしつつ、話が伝わりやすい、キャラクターの心情がわかりやすいように気を遣って作られていたと思います。観る前に富野監督のGレコ関連本を少し読んでいたこともあり、背景美術が劇場版制作にあたり、描き直されていた箇所の奥行や質感にひたすら感心していました。

　これは4部5部も楽しみにするしかありません。編集版でありつつ別の印象を持つ作品に作り上げる富野監督らしい良い映画。監督には是非ご健康に気を付けて最後まで完走して欲しいと思います。