辛口の中にも愛を!!ビデオグラファー愛

赤ちゃんから皇室を撮るカメラマン
そんな自身の創意と意志を伝えるブログ

ビデオ撮影の極意は動かさない事と、撮りながら編集、なんだろうなぁーと思う。

2016-05-27 07:40:44 | ビデオ制作
とかく、予算の事を問われがちな映像業界。

予算が潤沢にあれば、カメラの台数もカメラマンも
増やせる訳である。

まぁ、台数が多ければ良いというものではないが
とかく予算を問われ、それに伴い制作することが
仕事としての映像制作である。

そんな中、編集とは?と、考えると
物語の、起承転結をスムースに繋ぎ直す行為であり、
人為的な作業に入るので手間がかかる。

要するに、NGカットという、完成にはそぐわない画を
バンバン切り落とすことである。

と、なると撮影することによって
編集のしづらさが伴うわけで、
確実な構図を撮るのがカメラマンの責任、
使えない画を撮るカメラマンは悪である。

で、撮影の極意というとやはり
「固定した画」「フィックス」だと感じる。
カメラを残後左右に、パンやティルトできるが
固定した画角で画作りすることが、一番シンプルで
編集もしやすい。

でも、その画の中に何を閉じ込めるのかが
カメラマンの技量であり、俗に言うところの
「引き出しの多彩さ」なのである。

映画にしろ、テレビドラマにしろ、画角の中の世界観が
全てであり、情報量が少なすぎても、多すぎても
不満が募るだけである。

実際、手で持ったカメラで意識しないで、
気ままに動かしながら、もしくは、
ズームやズームアウトを多用しながら撮影した画は、
後で再生すると、船酔いする。情報量が多すぎて
頭が酔ってしまうからである。

やはり、撮影は固定することに極意を感じるし、
それが出来るようになって、発展系として、ズームやパンを
極めても遅くないと思う、まずは、固定することで10年くらいは
耐える必要がなるのではないだろうか。

そして、編集の極意は、「撮りながら編集」かもしれない、
俗に言う、撮って出しの世界観である。

撮影しながら、次の画を考え、録画スタートする。
慣れてくると、ほとんど違和感なく観ることができるので
後日の作業がほとんどない。納品がスピーディになる。

まぁ、撮り逃しをしなけでば
結構、便利な映像理論である。

最近は、撮りながら編集する人も皆無なんだろうなぁーと感じる。

予算も時間がなければ、クリエイターはそうやって
仕事に取り組む必要があるし、クライアントもその程度の予算なら
厳密なクオリティーよりも、迅速な納品を望む。

最近はそんなものである。

と言っても、編集作業を否定するのではなく、

撮影した素材の、色彩や明るさの調整を編集で行う
「グレーディング」という作業に、ハマっている。

ワンカットづつ、色味を調整するので眼は疲れるし
忍耐の作業である。

クリエイターそれぞれであるが、
求められている「本質」を見極めてこそ
柔軟が対応ができるのが、真のトップクリエイターなんだと
つくづく感じる。