樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

白山トンネル

2011-06-04 23:19:24 | 日記
霊峰白山にトンネルを掘る計画が10年前から続いている。
   小松白川連絡道路
沿道市町村より東京方面に向かい現状より時間短縮17分
(何故か6月の情報公開では、40分と効果が大きくなっている)
この期に及んで、トンネルですか?

私を山歩きに誘ってくれた人々が参画している
   NPO法人白山の自然を考える会
その団体はこのトンネルの計画中止行動を中心として
色々と活動している。
(チブリ尾根登山道の策定・整備(草刈・小屋掃除)なども請け負っている)
ご縁をいただきこの運営委員会に今年から顔を出し始めた。

6月1日、会の代表者たちが「白山トンネル関係石川県情報公開」へ出向き
道路調査報告書を見てきた。その報告をきく。
10年前、石川県がこれに費やす予算は1000万を越えていたらしいが、
今年は調査費として300万ちょっとに削減、担当者の構成員も減らされたらしい。

県議、県らは地元の土建会社や生コン会社との利権が絡んでいるのか
今年の選挙の際にも「白山トンネル」はかならず作る!といきまいている
議員が何人かいた。

でも考えてみてほしい。
財政赤字で国による直轄事業の可能性がほぼなくなった今、県が単独で
出来るほど財政が豊かなのだろうか。どこのそんな余裕の財源があるのか。
6選を果たした県知事もいまだ作る、といっているが、ならば
知事を辞めるとき、退職金をこれに補填するだけの意志でも持って
言っているのだろうか。

たった17分の短縮のために巨額の財政投資をする価値があるとは思えない。
利便性を考えるより、今は自然との「共生」を考えるべき時ではないか。
霊峰白山のおかげで私達はおいしい豊かな水と空気に囲まれて
健全な生活をし、そして、自然災害から守られていると思うのだが。
その山に穴をあけるなんて・・・浅はかではあるまいか。

利権が絡む議員達でも
3.11の国難に全国民が立ち向かおうとしている今、
白山トンネル計画を白紙撤回する当たり障りのない口実が出来たではないか、
と思うのは「白山の自然を考える会」のメンバーだけだろうか。