樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

日本茶の時間

2016-12-25 21:02:31 | 日記


陸前高田とお隣宮城県気仙沼市との境に
陸前高田市の気仙町がある。

ここに町の各家で植えているお茶の木があり
各家庭で茶摘みをして焙煎して飲むのだそうだ。
気仙茶 という。
売り物にしないのは、木が80年も経っているような古木も多く、
均一なお茶に仕上がらないから、ときく。

でも香りよいお煎茶
1煎目より2煎目の方が香りが高い。
普通のお煎茶よりも高めの湯温で煎れると尚美味しい。
3煎目は落ち着いた感じで、気持ちを冷ましていく。

そして同じ葉から作るこれまた力強い香りの紅茶

これらを振る舞うイベント?にお邪魔した。

実は地元のラジオ局、IBC(岩手放送)の毎年恒例イベント
チャリティー番組(福祉器機を贈るためのが➡5年前から被災者への福祉器機へと変化)の
出発式がありその横でのお振る舞いであった。



今年のチャリティー人寄せパンダは
村上明宏(俳優)さん
彼は陸前高田ご出身



今年はどのくらい募金が集まるのだろうか。
陸前高田を出発し、盛岡までの
24時間(24-25日)朝までラジオ

気仙大工伝承館

2016-12-25 14:58:54 | 日記

気仙大工の粋を集めた伝承館
高田の高台、箱根山の上に
希望の灯 と共に
街を見下ろす形で建っている


もともと船大工
とはいえ、素晴らしい技術で
各々の家に工夫やデザインを施したと聞く。

土間にはそれぞれの大工が
釜守りを彫り、飾るそうだ。

欄間のデザインも其々


左下の角、四角く開いているのは
ネズミの通り道だとか







伝承館の館長さん、
気仙大工の技だけでなく
津波のこと、被災のことを
過去のことにせず、ずっと語り続けたい
と力強く穏やかにおっしゃっていた

新市街地

2016-12-25 10:06:37 | 日記
知人につれられて
復興市街地の進み具合を見に
市街地に一番近い市営の災害復興住宅屋上へ
つれていってもらった。


白く平たく光っているのはかさ上げされた高台に作られる市街地の一画
建設中の商店が入る商業スペース
その右側の建物は隣接する図書館



奥に見える白いものは
防潮堤
かつて松原があった場所



市民、被災者との意見の擦り合わせに時間がかかったり
土地の収用に時間がかかり
5年と10ヶ月
やっと形が見えてきたところ

市役所の建設は現在、場所の選定から始まったところだが
今年度中に方針は決定される。

移転した小学校の跡地に新築するか、校舎を改築するか
新たな場所に新築するか
現在たっているプレハブ庁舎の場所に新築するか

これもまた住民の意見を聞きながら最終決定をくだす予定
とのこと

まだまだ先は長い

変貌せざるを得ない町・・・
若い世代が戻ってきてくれるだろうか

10ヶ月が経って

2016-12-25 00:52:36 | 日記


陸前高田市へやってきて10ヶ月が経とうとしている。
仕事に関しては、年をとってから新しい知識を必要とする分野に関わることは
非常に苦痛となるもので、後ろ向きな自分を感じている。
その上、簡単には表に出てこないローカルルールがどうもあって
躓くこと多し。
は~ とため息まじりの日々

それでもなんとかここまでやってこれたのは
同じ宿舎で仲良くなった若い方達や少し年期の入った先輩達と
山へ行ったり温泉行ったり、お酒を飲んだり鍋を囲んだり・・・
愚痴をこぼしたり人生相談にのったり笑ったり。
そんなことができたから、と皆さんに感謝している。

宿舎の横の小高い丘は
10ヶ月経って、高台宅地へと大きく様相が変わりつつある。



今年の4月9日のblogに同じ場所の写真を載せているのでご参照の程を。

朝よく鳴き声が聞こえた雉達はどこへ引っ越したのだろう。
あの斜面を散歩していた鹿達もどこへ移動したのだろう。
きっと、もっと山奥へ・・・