映画「剱岳」を観てきた。新田次郎の小説「点の記」を映画化したもの。準主役の「長次郎」を演じた香川照之のひそやかなるファンなので。原作とは随分違うように思ったが、明治のこと。今ほど洋服の素材、テントの素材、用具が進化していない時代によくあのような自然環境が厳しいところへ命を落とさずに行き、仕事とはいえ山に登った人々がいたことに頭が下がる。人は何をやったかではなく、何のためにやったか、が問題なのだと。山々の風景はあのピンと張り詰めた空気とともに味わうからこそ雄大で自然の元にひれ伏してしまう感覚に陥るが、どんなに大きなスクリーンであろうとあの感動や気持ちの振るえは映画では味わえない。これは山に登った人にはわかると思う。ちょうど4年目にして危険を少々伴う山にも足を伸ばし始めると、何故自分は山に登るのだろうか、と考え始めたところだった。主人公柴崎も何故山に登るのだろう、と心の中でささやく。
今年連休はじめ、4月29日に立山室堂から乗越経由雄山まで登った。一面雪の冬真っ只中だった。雲ひとつない蒼い空。空の色を映す雪の青さ。風で飛ばされてできた「えびのしっぽ」と呼ばれる岩の横に長くたなびく氷。アイゼンをつけてひたすら登る。白い雪の上を何故歩いているのだろうか、と。ただただ白い雪の前に自分のちっぽけさを感じ心臓の鼓動を聞きながらいきている実感を掴み山に登る。
着いた雄山の先には真っ白な道がまだ続きその先にはつるぎが立ちはだかる。真っ青な空とのコントラスト。目に焼きついて離れない。
今年連休はじめ、4月29日に立山室堂から乗越経由雄山まで登った。一面雪の冬真っ只中だった。雲ひとつない蒼い空。空の色を映す雪の青さ。風で飛ばされてできた「えびのしっぽ」と呼ばれる岩の横に長くたなびく氷。アイゼンをつけてひたすら登る。白い雪の上を何故歩いているのだろうか、と。ただただ白い雪の前に自分のちっぽけさを感じ心臓の鼓動を聞きながらいきている実感を掴み山に登る。
着いた雄山の先には真っ白な道がまだ続きその先にはつるぎが立ちはだかる。真っ青な空とのコントラスト。目に焼きついて離れない。
点の記、話題になってるね。香川さん、私も、好きよ。最初のころは、かなり、個性的な役に挑んでいたけれど、最近、彼の味を生かされている良い作品が立て続け・・・・で、欠かせないいい役者さんになりましたね。
映画館にはなかなかいけないけど、この映画の映像は、大画面で見るべきかもね。
「剱岳」は映画館で見られない場合は是非大画面で!ご覧下さい。
ちなみにうちのテレビは14インチ。かわいいものです。
映画はたいてい、邦画なんだ。いつのころからか。旅も、国内の、古い町が好きなせいかな。
いや、自分が自分にちょっと興味が湧いてきたせいかも。
いい年になったな・・・とも、つくづく思うこのごろ。