本を借りていた
哲学者、森本哲郎が西行・芭蕉らが歩き綴った跡をたどり、
心満たされる旅の「一瞬」を記している本
2~30年異国ばかり歩いていた彼が、いつでも気軽に行けると
油断していた日本国内の旅の紀行である。
一瞬を心に刻み、その瞬間に会いに行くことが「旅」の本質であり、
現代人は旅行をしても「旅」はしにくい。一瞬をうかうかと見逃している、
と評している。
峠の秘密、みちのくトレイル、三内丸山遺跡、身近な江ノ島、更科紀行、
豊後竹田、伊勢の神秘と日本中の草枕、歌枕、人枕を訪ね歩く。
そして、散りばめれまれた芭蕉や蕪村の句、西行の言葉に想いを重ねる。
よもや私が芭蕉や蕪村の句に、これほど引き込まれるとは思わなかった。
多分、森本氏が芭蕉の句から借用したという「半空」(なかぞら)という
言葉の響きに惹かれたのだろう。
京まではまだ半空や雪の雲 芭蕉
目的地について終わってしまうものは、「旅行」でしかない。
旅は常に途中なものである、と。
どこまでもまだ半空や・・・
哲学者、森本哲郎が西行・芭蕉らが歩き綴った跡をたどり、
心満たされる旅の「一瞬」を記している本
2~30年異国ばかり歩いていた彼が、いつでも気軽に行けると
油断していた日本国内の旅の紀行である。
一瞬を心に刻み、その瞬間に会いに行くことが「旅」の本質であり、
現代人は旅行をしても「旅」はしにくい。一瞬をうかうかと見逃している、
と評している。
峠の秘密、みちのくトレイル、三内丸山遺跡、身近な江ノ島、更科紀行、
豊後竹田、伊勢の神秘と日本中の草枕、歌枕、人枕を訪ね歩く。
そして、散りばめれまれた芭蕉や蕪村の句、西行の言葉に想いを重ねる。
よもや私が芭蕉や蕪村の句に、これほど引き込まれるとは思わなかった。
多分、森本氏が芭蕉の句から借用したという「半空」(なかぞら)という
言葉の響きに惹かれたのだろう。
京まではまだ半空や雪の雲 芭蕉
目的地について終わってしまうものは、「旅行」でしかない。
旅は常に途中なものである、と。
どこまでもまだ半空や・・・