はな兄の1分で読めるエッセー

ふと脳裏に浮かんだ雑感を気ままに綴った日記

高校野球好き熟年夫婦

2022-01-28 21:33:31 | 高校野球

電車の座席に座っていたら

前にいた夫婦がヒソヒソ声で会話していた。

 

妻「高校野球のセンバツ出場チームに

   なんとかクリスト高校が選ばれなかったのはおかしいよね」

夫「だよね。準決勝で負けた大垣日大高校が選ばれた。

  選考委員の中の仕切り役かなんかが、日大のOBかもしくは

  キリスト教系の学校が嫌いな人なんじゃないの」

 

 

しばし沈黙。

 

 

夫「高野連と朝日新聞のタッグの高校野球って

  昭和の香りがプンプンする高野連と

  革新を標榜するの朝日新聞が仲良しというのも不思議な取り合わせだな」

妻「朝日って、本性は古いんじゃないの」

夫「アレは何年前だったか。

  夏の甲子園の予選。

  神奈川大会の準決勝か準々決勝の

  東海大相模高校の試合で

  ある選手が試合中にボーンヘッドをしたら(東海大相模の)監督が

  その選手を平手打ちしたんだよ。

  そしたら『暴力はけしからん』ということで、高野連は次戦の

  東海大相模の試合出場を取り消しにしたんだ」

妻「ええっ。どうして?だって暴力はいけないのはわかるし

  その罰を、暴力をふるった相模の監督だけが受けるのならまだわかるけど

  なぜ被害者の選手たちが罰を受けなければならないの」

夫「さあ。そこが高野連の高野連たるところで、一般人の普通の常識とか 

  当たり前の感覚が通じない、悪い意味での昭和の遺物だってことさ」

 

 

しばし沈黙。

 

 

夫「朝日新聞出身の谷口源太郎というスポーツライターは

  この高野連の措置を擁護してた」

妻「へぇ」

夫「こいつはまた、松坂投手がいた横浜高校の 

  <センターからのサイン盗み疑惑>のときも、確かラジオの荒川強啓の番組で

  『サイン盗みなんかしなくても強豪校なんだから勝てるのに。残念だ』みたいな  

  ことを言っていたが。

  アレって結局、横浜高校の渡辺監督を逆恨みしてる元野球部員かの

  フェイクニュースだたわけでしょ。

  谷口は渡辺監督に「すみません。早合点してしまいました」ってちゃんと

  謝ったのかな」

 

妻「マスコミって、自分が鳴らした警鐘が的中すると、鬼の首でも取ったような顔を

 するけど、間違えると何事もなかったようにシラーとした顔で、そのことについて

 は話題にも取り上げなくなる。そういうものよ」

 

  

 


ちょーだい

2022-01-28 19:07:45 | 音楽

義理の妹に

「もう聴かなくなって、いらないCDがあったら

ボクにくれるかな」

と言ったら

バインダーにどっさり入れて送ってきた。

松田聖子のが多い。

同じ曲が重複して入ってるのにこれだけ集めていたということは

相当なファンだったらしい。

他に

ピンクレディ、エブリ・リトル・シング、ドリームズ・カム・トゥルー

サザンオールスターズ、杏里、ビリージョエルetc

 

ピンクレディの歌を聴いて思うのは

ヒットしていた当時は

振り付けばかりに気を取られていたが

こうして時間がたち

シミジミ聴いてみると

音楽性もなかなかで

意外といい曲が多いと感じるのだから不思議だ。

 

乃木坂だかひのき坂だか

いわゆる坂道系女子グループよりも

ピンクレディやキャンディーズのほうが

歌がうまく感じるのは

自分たちの世代の流行歌だからという

ひいき目だけではないような気がする。

 

そんな義理の妹の

現在の運転席のCDラックのラインナップには

美空ひばりやちあきなおみの作品が並んでいるとのこと。

 

今一番のお気に入りは

美空ひばりの『一本のえんぴつ』

ちあきなおみの『ほうずきの町』

だそうである。

 

おんな54才は、人生の曲がり角らしい。

 

 


気分はモヤモヤ

2022-01-28 00:46:04 | 世の中

オミクロン株による感染が急増してるものの

世間はひところの切迫感が薄れているような気がする。

それほど重症化しないようだと認知されているからか。

治療薬がいろいろ承認されているからか。

とはいえ

このマスク生活から解放されるめどは

まったく立っていないのが現状だ。

 

明るい兆しがあるのか

暗いのか

暗いとしても

いわゆる夜明け前が一番暗い

という状況なら良いんだけれど。

 

今、日本は、世界も

「モヤモヤしている」という以外の

適当な表現が見つからない。

 

 

 

 

と思ったら

 

 

眼科医院で

白内障が再びすすんでいると言われた。

モヤモヤしてるはずだ。

 

 

 

 

 


入院の話の続きで恐縮ですが

2022-01-27 17:11:05 | 入院

病院というのは

不思議で。

入院している家族や友人の

お見舞いで来た時と

その人がその後、たまたまその病院に入院することになったとして

患者の一人として

その病院内を見るときと

景色が

全く違って見えてしまう。

もちろん

外見は

待合室も病室もトイレも売店も

看護師さんの顔ぶれも

見舞いに訪れた時と変わらないのに

患者になって

寝間着姿になるや

なんだか

全てのひとつひとつの風景が

岡本太郎の『座ることを拒否するイス』のように

こちらに

プレッシャーをかけてくるような嫌なものに見えてくる。

 

 

夜中。

静まりかえっている。

空気が冷たい。

 

 

トイレに行くと

個室から

プォ~ン!

という屁の音が響き渡る。

「ああなぜ、俺はここにいるんだろう。なぜ夜中に

他人の屁の音を聞かなきゃならないんだろう」

空しい気持ちになる。

同年代の人々は

合コンだの飲み会だのコンパだのと

楽しくやってるだろうに。

 

中古のビーカーを股間に当て

おしっこをする。

情けない。

採取した尿は

トイレの中にある分析装置みたいな器械に

ジョボジョボと流しいれる。

トイレのスリッパのペタペタ響く音も

哀感を演出する。

 

 

 

「早く退院したい」

 

それ以外のことは考えられなくなる。

時代からも取り残されているような気さえしてくる。

 

 

 


突然の入院

2022-01-27 12:35:38 | 病気

円楽さんが脳梗塞で緊急入院という。

 

私もインスリン注射をしてるときは

半年に一度の割合で

病院に担ぎ込まれた。

 

ひとえに

糖尿病に対する浅はかな認識のせいなのだが。

まず

風邪を引く。

免疫がないせいか症状は重い。

下痢がひどく

まったく食欲がない。

だから

「おとといから

何も食べてないから、血糖も上がってないだろう」

と早合点をするわけだ。

一応、血糖を計る器械で計ってみたら

と言われるかもしれないが

あれはめんどくさい。

トイレとの往復以外は寝込んでいるから

そんな気がうせてしまう。

つーことで

血糖を計らず

血糖値は挙がってないはずだと

思い込み

インスリン注射を怠る。

二日後

意識がもうろう。

おかしい。

そうだ。血糖値を。

と、小錦より重い腰を上げ

死ぬほどかったるい気持ちのまま

血糖値を計る道具をゆっくりとそろえる。

血糖値が出た。

 

あれぇ!

 

hi   の文字が表示されている。

これはハイレベルの『ハイ』を表している。

もはや数値で表す範囲を超えているということだ。

げげっ。

だが気づいたときはもう遅い。

一生懸命普段より多めのインスリンを注射して

しばらくして検査しても

hiの文字が消えない。

 

焦りと吐き気と意識朦朧のなか

母に救急車の依頼の電話を頼むのだが

そんなときでも

父親はこうだ。

「なんでトイレのドアを開けたままにしてるの」

「トイレから出たら、ちゃんと閉めて、電気も消しときなさい」

おいおいこっちは

ヒーコラ言ってぶっ倒れてる状態なのに

なんやねん。

四六時中、吐きそうだからこそ

速攻で入れるように電気はつけたままにして

トイレの裏側でしゃがみこんでいるというのに。

俺のカラダよりも

トイレの電気代の方が気になるんかい。

 

というわけで誰にも心配されないまま

空しく救急車で近所の病院へ運ばれるのだった。

 

点滴でインスリンを注入して

3日ほどで退院する。

病名は『糖尿病性ケトアシドーシス』

これがけっこうきついんですよ。

インスリン注射をしてる人は

1度や2度は経験してると思う。

 

女流棋士の室谷由紀さんも昨年末

緊急入院したらしいが

すぐに退院し、対局もこなしている。

よかったのう。

 

手術が終わっても

終わりじゃない。

苦しい。

ほんとにホッとするのは

喉の奥へと続く酸素吸入器の管を

鼻から引っこ抜かれるときで

あの瞬間は

実にうれしいんですよねえ。

室谷さん。

手術をした人じゃないと解らない。