K10Dとパワーズームレンズ"FAズーム100mmF4.5~300mmF5.6"の動作を確認しておきます。
28-105mmほど全長の変化もなく、ズーム比もそれほどでもないので、パワーズームのメリットもあまりありません。
インナーズーム方式なので、ズーミングによるレンズの長さに変化はありませんが、インナーフォーカスではないので、近接時に繰り出しになります。
それでも繰り出し量はあまり大きくないので、バランスが悪くなるという感じにはなりません。
APS-Cの場合は150mm~450mmまでの望遠~超望遠域ズームとなります。
最短撮影距離は"1.5m"なのであまり寄りが得意ではありませんが、一応300mmでは1/4倍となります。
レンズの切り替えスイッチ"PowerZoom"にして、カメラ側の設定により各種パワーズームの便利機能が使えます。
- 露光間ズーム(望遠→広角またはその逆ズーム可能。露光時間の半分を固定、残りの半分で自動でズームする)
- ズームクリップ(焦点距離を記憶させ、レンズのボタンでそのポイントにに自動でズームする)
- イメージサイズ指定モード(AF使用時のみ:動く被写体対して一定の撮影倍率になるようにズームする)
- ズーミング開始時にAFも同時にスタート<"Z-1p"ではペンタックスファンクションでON・OFFの切り替え可>
- 電源OFF時にレンズ長が最短位置に自動で戻る
- パワーズームはリングを回す量で3段階に変化
パワーズームが使えるデジタル一眼レフで有効なのは4.6.の項目です。
4.の項目はカメラ側の機能でON・OFFの切り替えなので、AFになっていた場合は常にONです。
28~105mmで使えた5.の項目は100~300mmではインナーズームにしたためなのか無効のようです(Z-1のマニュアルに記載)。
5.の機能が使えるのはFA☆28~70mm、FA28~80mm、FA28~105mm、FA70~200mmの4本のようですね。
FA☆80~200mmはインナーズーム&インナーフォーカスなので有効ではないと思います。
(250~600mmは100~300mm同様にZ-1のマニュアルに記載)
これも銀塩カメラの"Z-1"&"Z-1P"ではよく使われたレンズなのですが・・・(APS-Cサイズの)デジタル一眼レフではFA☆85mmF1.4、FA☆200mmF2.8、F☆300mm等の単焦点レンズで撮影し、必要に応じてトリミングでという事で対応し、単焦点のインナーフォーカスレンズの方がAFが早いような気もするので、このレンズの出番はほとんどありません。