道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

てこね寿司

2023年06月10日 | 食物・料理
「てこね寿司」の季節になった。カツオは毎年春から夏まで黒潮に乗って太平洋岸を九州から東北沖まで北上し、東転して秋に南下する。北上を上りカツオ、南下を下りカツオと呼ぶ。遠州灘の上りカツオは、舞阪、御前崎に水揚げされた。南下のコースは北上よりも東なのだろう。遠州灘では、昔は下りカツオの魚獲はなかったと思う。魚屋での扱いも無かったと記憶している。漁船の性能の向上と、魚群探知装置の発達で、下りカツオが漁獲 . . . 本文を読む
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フナ寿司

2023年05月28日 | 食物・料理
近江の人に倣って東国遠江のやつがれが、フナ寿司を好んで食べるようになったのは6年ほど前からである。コロナ禍の最中は、近江行きを中断していたが、フナ寿司は取り寄せて食べていた。今は亡き山友と老生が、それぞれの事情で共に山に登ることを諦めた時、ふたりで「近江の歴史探索」をしてみようと思いついた。愛知県に住む山友と静岡県に住む老生とが、JR東海道線を使って、毎月1回、滋賀県内の史跡を探訪するというものだ . . . 本文を読む
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紅茶の効用

2023年04月02日 | 食物・料理
前々回投稿の「タンニン鉄」で、紅茶党であることをカミングアウトしたので、紅茶について少し触れさせていただきたい。静岡県はお茶の一大生産地。明治に禄を失った幕臣たちの殖産事業として、御前崎の後背地、牧之原台地を開墾し、茶を栽培し始めたという話をよく聞く。徳川慶喜に従って駿河に入った旧幕臣がそれほど多かったのだろう。元々、遠江・駿河は気候的にも温暖で、地質もお茶の生産に向いていたはずだ。お茶に限らず、 . . . 本文を読む
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サッパ(ままかり)

2023年02月19日 | 食物・料理
いつも釣果を分けてくれる友人から、セグロイワシを120尾もいただいた。釣って2時間と経たない新鮮魚である。手開きの刺身で食事を始め、続いて頭とワタをとった魚を卓上電気魚焼器に並べ、焼きたてを生姜醬油で食べた。それでも老人2人では食べきれない。若い者たちは青魚を好まない。残りはマリネにして、毎朝食べることにした。調理中に妻が、セグロイワシの中に2尾の見慣れない小魚を見つけた。呼ばれて見に行くと、当地 . . . 本文を読む
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干し上がり

2022年12月09日 | 食物・料理
蜂屋柿が、漸く干し上がった。渋は比較的早く抜けていたのだが、水分が十分抜けるまで待つと、やはり1ヶ月かかる。干し始めは13個だったが、1週間後に地元で買った百匁柿が加わり、数が30個 ほどになっている。干し始め干し上がり家内が極端に惧れていたカラスも、あれだけタフロープが垂れ下がっていると、何か特別な罠があるかと警戒して寄ってこない。鳥避けCDを吊るすまでもなかった。 . . . 本文を読む
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