息子夫婦に誘われ、何年かぶりに、古墳時代(欽明天皇治世)の創祀といわれる遠江国一之宮小國神社を訪れた。
祭神は大己貴命。拝殿の後ろの、近年葺替えが済んだ総檜皮葺き本殿は、出雲大社の二分の一スケールとか。
いつ来てもこの神社は、鳥居から拝殿までの、灯籠の立ち並ぶ参道の周りの巨杉の杜が印象深い。かつては「古代の杜」がキャッチフレーズだった。
シャガが巨杉の林床を彩る季節の夕まぐれ、灯籠に灯が入った参道を歩み幽玄の境地に身を置けば、俗塵自ずと取り掃われる心地・・・
本殿の約6km北の本宮山(511m)に奥磐戸神社があり、この山が神社創設以前の神体山であったことを推測させる。遠州では古い歴史を秘めた神社であり、崇敬する人は多い。
もうしばらくすると、広大な境内地を貫流する宮川のカエデの紅葉を愛でる人々で、駐車場は満杯になるだろう。