種を播いて75日で収穫できるというところが気に入って、ジャガイモを収穫した後の畑でソバを栽培してみた。僅かな面積なので、収穫量は3、4kgぐらいだろう。
ピンク色の花蕾も美しいが、純白の花と薄緑の葉、赤い茎の配色が絶妙で、他の穀物植物にはない魅力がある。この植物がタデ科であること、そして世界中で栽培されていることも興味深い。
ソバは大の好物で、平均して週に2回は食べる。蕎麦処を訪ねて旅することもある。したがってソバの実を収穫した後のことは明かだ。実を石碾臼で粉にして、その粉でソバを打って食べてみたくなるのは自然の流れというものだろう。
7、8年前に、ソバ道場に通ってマンツーマンでソバ打ちを習ったことがある。その時は、自ら打ったソバを食べるだけの楽しみで満足だった。趣味としてのソバ打ちを考えるとき、粉へのこだわりをどう解決するのか、大きな壁があるように感じた。当時は畑仕事にまったく疎く、ソバを栽培することなど思いもよらなかった。
好きだからこそ携わりたくないこともある。食べることは好きでも、つくる苦労を考えると成る可く避けて触れずにいたかった分野に、今、引き寄せられそうになって当惑している。とは言うものの、もう石碾臼を発注してしまった。
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