道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

ラジオ体操

2021年01月17日 | 健康管理
妻が昨年秋頃から、毎日一回、ラジオ体操の第一・第二を通しで励行している。この人はどちらかと言うと、凡ゆることで私と違っていて、その最たるものは歩くことが嫌い。ウォーキングに誘うのはとても苦労する。
コロナ禍までは、馬に人参よろしく、外食に誘う方法しかなかった。かつては山歩きや植物観察にも同伴してくれていたが。私同様寄る年波のせいだろう。

私が勧める身体運動には消極的で、運動不足を心配していたが、体操は本人が自発的に始めたことなので、黙って見ていた。効果があって、身体が軽くなったと云う。錯覚だとしても大いに慶ばしい。

日頃筋トレ・ストレッチ・ウォーキングの励行に吝かでないやつがれ、「今さらラジオ体操など」と、不遜にもそれを軽く視て妻に倣おうとしなかった。

ラジオ体操は小学生の頃以来子どもたちが成長するまで、数え切れないほどやって来た。私のラジオ体操は、仕方なしに嫌々身体を動かしていたようで、それを楽しんだ記憶がない。多分所作を正しく真似ることが苦手な所為だろう。

ここ数年、youTube を視て筋トレ・ストレッチに励んで来たが、コロナ自粛以来ウォーキングが激減してしまった。コロナ警察と同居しているのは辛いものがある。

人と会ったり、コーヒーを飲んだり買い物することが楽しみで歩いていたのだから、対話・会話が駄目となると歩く意欲が半減する。その結果、歩行が減り身体が固くなり、動きは悪くなる一方になって来た。

コロナ禍は歩行の重要性を再認識させてくれた。加齢は緩やかに血行不全を進める。生活から歩行が無くなるのは、血行促進の必要な老人には大きな問題である。歩行は、筋トレやストレッチでは代替不可能なものである。これは当ブログの「歩行クロック」を参照いただきご理解願いたい。禁足が一年にも及ぶ近頃では、身体機能の悪化すら危惧している。

年が明けて心機一転、妻を真似て数十年ぶりにラジオ体操を始めてみた。有難いことに、身体が動作を覚えていてくれたおかげで、楽に始められた。ウォーキングに代えて、生活にラジオ体操が採り入れられた。

その効果はテキメンだった。散歩程度の運動量で全身に満遍なく血が巡る。四肢の動きが柔軟になり、身体が軽くなるのを実感した。妻に感謝すると共に自分の不明を恥じている。

ラジオ体操は午前1回午後1回、筋トレ・ストレッチは週2回ぐらいが、老人には適切かと思う。コロナ禍で外出の減った方々には、改めて昭和のラジオ体操をお奨めしたい。

【ラジオ体操】





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