自負は貯金と違って、老後の生活の支えにならないことを身をもって知り、たじろぐリタイア世代は少なくない。現役時代は、自負が自分を支えていたのだが・・・いや私のは自信で自負ではないと胸を張る人がいるが、他人から見れば見分けはつかない。自負は本人だけのもので、他人には何の価値もない。もともと自負は主観だから、社会とは更々関わりがない。人は退職後と雖も社会とのつながりは消えないが、相互に自負の乗り入れを宥 . . . 本文を読む
今年も目の前の川堤に、チガヤの銀白色の穂並みを見る季節になった。穂が消えると紫陽花が咲き、梅雨になる。チガヤの古名はチ(茅)だったという。穂のついた状態を、昔はツバナと呼んだらしい。この草は穂を出さないと、人の目を惹かない。穂の無い季節のチガヤの草原は「浅茅(あさぢ)ヶ原」の様相を呈する。ススキの穂のない季節の「カヤトの原」と同様である。チガヤの原はカヤ(萱)の原より草丈が低く歩きやすい。私はシバ . . . 本文を読む
コロナ禍中は、佐鳴湖という絶好の散策地を訪れることが、年数回に激減した。排気量の大きいランニングの人たちとすれ違う度に、マスクを装着するのが煩わしく、怯えながらウォーキングするのは楽しくなかった。街中での買い物や飲食も、激減していた時期のことである。
公園を管理する側にも、危惧は同じだったはずで、ヨシの刈り取りを始め、芝地の保守や樹木の剪定も、思い通りにならなかったことだろう。クローバ . . . 本文を読む
万葉の森公園はウィークデーとあって来訪者が少なく、広い駐車場に車は6・7台ばかり。それも園入口の休み処「伎倍(きべ)の茶屋」に勤務するボランティアさんたちの車をも含む。この時季、園内にはあまり草花は咲いていない。シランぐらいだろうか?木の花ヤマボウシが盛りだった。姿佳く箒状に枝を伸ばしたケヤキ5・6本が、芝地を取り囲んでいる広場に、無数の白いセッカニワゼキショウが、小さな花を空を向け咲いていた。 . . . 本文を読む
フラワーパークには、ツマグロヒョウモンの幼虫の食草パンジーやビオラが多く植えられ、野生のスミレ類も自生しているから、この蝶は園内の至る所で翔んでいる。この蝶は南方系で、私が子どもの頃には三重県あたりが北限だったらしく、これを採った記憶がない。漸次北上して遠州でも観られるようになったのは、ここ2・30年のことだろうか?今は東京でも多く見かけるらしい。これはメスで、白黒の紋様があるが、オスは豹紋のみ。 . . . 本文を読む