コケット(coquette)とはフランス語で、「洗練された大人の女性」を意味するらしい。独特の性的な魅力があり、男性を魅了する女性がcoquetteであるらしい。コケティッシュ(coquettish )はコケットの形容詞で、蠱惑的と訳されている。魅惑的とも扇情的とも違う。訳語のキーワードは、日頃見慣れない文字「蠱」(こ)である。皿の上に虫が盛られた字の形は、想像するだにゾッとする。占いを表す象形文 . . . 本文を読む
日本の女性は、恋情を男性にストレートに告白するよりも、仄めかす方が圧倒的に多い(多かった?)のではないかと思う。社会は、歴史的にそれを歓迎して来た。告白より仄めかしの方が奥ゆかしいからだろう。それは、女性にとっても好都合だった。日本ばかりではない。世界中の女性が直接的告白はしないのが普通らしい。仄めかしは、日本人女性に特有の習性ではなかったようだ。実は仄めかしは、相手の好意が得られなかったとき、相 . . . 本文を読む
当ブログでは、日本の社会に儒教がもたらした負の影響を考えることが多い。何しろ仏教より以前に漢字と共に到来したのだから、本邦初の渡来文化である。統治階層はこの先進の教えを崇め学習した。社会に根深く浸透し、その影響は甚大である。今回は、論語が教える「和して同ぜず」という言葉を緒(いとぐち)に、考えてみた。この言葉は、洵に不遜で手前勝手な考え方であると老生は思う。もうちょっと丁寧に言うなら、非現実的で高 . . . 本文を読む
定年を前にした方たちの中に、「退職したら暇潰しに困りそう」と宣うご仁が偶に居る。単に寂しさを紛らす言葉で、本音ではないのかもしれないが・・・その人は、仕事に就いていた時期、仕事以外にやりたいコトが何も無かったのだろうか?それとも仕事の内容が、それを許さなかったのだろうか?身過ぎ世過ぎに忙しい私たちには、暇が天から降って来ることはけっしてない。暇はつくるもの、こしらえるものである。人生を大切にする人 . . . 本文を読む
明け方に雨が降ったようだ。シャッターを開けたら、道も草木もしっとりと濡れていた。まだ5時台だから涼しい。急に意欲が湧いて、久しぶりに、2km先の佐鳴湖まで段子川の岸辺を往復した。かつて壮年の頃は、毎朝歩いた懐かしい定番散歩コースである。川中にいる水鳥と両岸の草木など、観察の対象が多く、歩行の退屈を紛らすことができる。まず目についたのが黄色のオオマツヨイグサ。夏の終わりを告げていた。段子川の河口の手 . . . 本文を読む