道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

誠意と誠心

2024年03月23日 | 随想
誠心が在って、誠意が顕れる。誠意は態度で示すほかに伝えようがない。言葉は誠意を伝える力が弱い。熱弁になる程,誠意は遠ざかるもののようだ。人の誠心は必ず外に顕れるものであり、誠意を疑われることがあっても、誠心さえ失わなければ、いつか誠意は伝わるだろう。言葉で誠意を示そうとしても、却って逆効果を招くものである。私は友誼の絆は互いの誠意に拠るものと理解しているので、誠意を欠いた友誼というものは無用と考え . . . 本文を読む
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南京虫

2024年03月21日 | 随想
トコジラミという害虫が国内で増えているらしい。戦前まで南京虫の名で日本人に汎く知られていた吸血昆虫だ。南京豆(ピーナッツ)・南京錠・南京玉すだれ(芸能)・南京ハゼ(街路樹)など、南京の名が付く日本語はよく耳にする。戦前の婦人用時計は、その大きさと形が似ているので、南京虫と呼ばれた。敗戦後、占領軍が濫用したDDTのお陰?で、この悪名高い虫は姿を消したと思っていたら、国策のインバウンド・アウトバウンド . . . 本文を読む
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猥雑の極み

2024年03月19日 | 随想
昨年11月18日に行われた自民党青年局近畿ブロック会議の後の懇親会で、余興とはいえ目を覆いたくなる醜態が演じられていたことが、英国のBBCからXを通じて世界中に拡散されてしまった。洵に議員にあるまじき猥雑の極みである。清新を謳う青年局の名が泣くだろう。自民党は落ちるところまで落ちたということか?破廉恥な国辱ものの画像映像がBBCから拡散されたことで、多くの日本人は初めてこの余興の実態を知った。許せ . . . 本文を読む
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万葉の森公園8カタクリ

2024年03月18日 | 万葉の森公園
今春初めての万葉の森公園。まだ風は強く冷たい。先ず「伎倍の茶屋」で地場(三方原)産の作物を買い、甘酒で体を温めてから、植物を見て周る。今どきお汁粉や甘酒、昔ながらの甘味を出してくれる店は珍しい。まだ樹木の梢に芽が出ていない。暖地でも空っ風の吹く遠州は春が遅い。カタクリオキナグサスモモボケミツマタいつも思うのだが、ミツマタは仄暗い場所に密生して生えているものの方が、断然花の見映えが好い。ミツマタは和 . . . 本文を読む
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知的生産力

2024年03月12日 | 随想
 学力は知的生産力とは相関しない。それは最高学府を出ても、革新的な知的生産物を産む人が少ないことでわかる。ここで知的生産物と謂うのは、当人の創作による著作物や発明・開発である。その人の全知能から生まれたものである。このことによって私たちは、知的生産力は学識の埒外にあるものであることを理解する。学ぶ能力は非生産的なものである。ここを勘違いすると、学んだだけで事足れりになってしまう。自ら何も . . . 本文を読む
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