昨年11月18日に行われた自民党青年局近畿ブロック会議の後の懇親会で、余興とはいえ目を覆いたくなる醜態が演じられていたことが、英国のBBCからXを通じて世界中に拡散されてしまった。洵に議員にあるまじき猥雑の極みである。清新を謳う青年局の名が泣くだろう。自民党は落ちるところまで落ちたということか?
日本の政治風土を歪めている旗頭のひとつが、政権におもねて日本国民に正確な内外の情報を伝えようとしないマスコミであることは明白である。疾うの昔に社会の木鐸の看板を降ろしている。
破廉恥な国辱ものの画像映像がBBCから拡散されたことで、多くの日本人は初めてこの余興の実態を知った。
許せないのは、日本のメディアが、この画像を入手していながら国民に報道せず、伏せていたということだろう。事実確認に慎重だったでは通らない。企画した県議が3月に処分を受け離党している。
画像を報道しなかったのは、購読者や視聴者への背信行為である。日本のマスコミが、政権党に対して批判力を失っているのは、周知の事実だが・・・
マスコミと雖も法人資本主義下の収益私企業、しかも事業に必要な許認可権を行政に握られている。元々庶民の味方で居ることはできない存在である。
日本の電波法は諸外国に比べ審査と運用が際立って厳しい。国民が電波を発信したり運用することに異様なまでに厳格である。アメリカとは天地の開きがある。それだけ、国民の権利が侵害されているとは、当の国民自身が認識していない。明治以来の逓信行政の裔には、今もお上意識が遺っているように見える。
今日の日本の第四権力マスコミは、自民党のスキャンダルを巧みに隠蔽または希薄化する重大な役割を担っている。国民を欺き、購読者を裏切り、社会の認識を歪めるインテリジェンス機関、私たちはその実態と本性に無関心であり過ぎるように思う。
前年末、私は多年愛読していた新聞の購読をやめた。記事掲載の優先順位に、看過できない不自然さを、度々感じるようになったからだった。
今回の隠蔽事案は、突発的なことでなく、安倍内閣時代の官邸主導による強権的政治が、その後もそれとなく継続されているということの証左だろう。
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