道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

楽しみの向こう

2025年01月30日 | 随想
早くも馬脚を露した石破首相。長い雌伏の果ての登板に、判官贔屓で当初は少数与党に応援の気持ちもあったが、「楽しい日本」には期待を裏切られがっかりした。

首相の言わんとする「楽しい」が何を指すのか?詳しい説明がなく、国民には全く趣意がわからない。腹蔵しているものがあっての発言だったはずである。
彼が戦車や軍艦の模型を作って楽しんでいた少年時代、その楽しみの向こうに何が見えていたのか?それを聴いてみたい。オタク少年が宰相になっても、発想の仕組みは変わらないと思う。現下の国際情勢を踏まえて、楽しみの向こうにあるものを、明確に国民に訴えるべきではないか?

楽しい時は長く続かない。
私たちは通常、楽しんだり楽しさを感じる時に、楽しみの向こうにあるものを必ず視野に入れている。ただ楽しんでいるだけの人など多くはいないだろう。

「楽あれば苦あり」と言うではないか。「楽しい日本」を実現させたその先は何なのか?楽しさの後に来るものを国民に明瞭に伝えようとしないから、安倍政権の「美しい日本」の二番煎じにしか聴こえない。発言の真意を詳らかにしないでは,国民に対する誠意が疑われる。

石破首相は「楽しい日本」の向こう何を見ているのかキチンと国民に説明する義務がある。有耶無耶にさせてはいけない。
野党も国会で、首相の「楽しい日本」発言について、もっと深く追求し、石破首相の意図するものを、明らかにしてもらいたい。
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