てんちゃんのビックリ箱

~ 想いを沈め、それを掘り起こし、それを磨き、あらためて気づき驚く ブログってビックリ箱です ~ 

モントリオールの真夏の夜の夢

2021-01-24 23:59:50 | 旅行
 これは2013年8月のモントリオール出張時のお話。

 仕事を終えるとその建物(モントリオールコンベンションセンター)の入口では妖しい光が建物の中にまで入り込んでいた。なにか潜在意識の危うさをもった願望を照らし出しそう・・  それは夜祭への誘いだった。

<妖しい光>



金色に
溺れてみよう
そうすれば
手に触れるもの
すべて思い通り




 ホテルへ帰る途中のモントリオール美術館の堕天使の像は、「今日は絶対夜更かしすべきだ。楽しめるよ。」  それに対して真面目なカレーの市民、「とんでもない。おとなしくしていないと、私のように首に縄をまくこととなる。」
 さあどうしようか。

 


 ホテルに着くと、近くの聖人が市民に告げている。
「今晩は、私たちは温泉で神様と一年で一度のドンチャン騒ぎをする。だから何が起ころうとも私たちは一切関知しない。」



 その言葉が合図のように、道路に設営された屋台に灯がともった。




2.集まる人々
 屋台を目当てに、人がゆっくり集まり始めた。



人々の声が賑やかになると、それを上書きしてしまうかのようにメタルロックが、がなり始めた。



「こちらが礼拝所だ!」 叫び声が聞こえた。人々は礼拝場所へと押し寄せていく。礼拝所って何だろう。

<誘蛾灯に惹かれるように>



なぜそこに
ひきつけられる
なぜ人の
流れの中を
抜け出せぬのか


 礼拝所に集まった人々は、興奮して何かの出現を、でもおとなしく待っていた。




人が少なくなった屋台の中、怪しい気配。マネキン人間に変身?

 




3.モントリオール美術館にて
 こちらはモントリオール美術館、マネキンが変身するのなら、私だって・・・・・  マイセンの人形が動きだした。



 色っぽい彫刻が髪振り乱し、飛び出そうとしている。

<女性の魅力>



ねえ私
魅力的でしょ
足絡め
髪で縛れば
頷くだけさ

 そして、仮面たちもガタガタと騒ぎ出した。




4.礼拝所にて
 礼拝所では、スモークがたかれレーザビームが走った。
 そして、ムクムクと異形のものが立ち上がった。マネキンや美術館からの変身したものも混ざっているに違いない。そして人々の中にも・・・



 大音響の音楽とともに、それらがゾロゾロと行進する。

 

 


 そしてついに異世界からの使者が降りてきた。

<異世界からの使者>



くるくると
魅力ばらまき
眼を虜
私の声だけ
脳に伝える


5.終極、そして次の朝へ
 使者は人々の中を走り回り、歓待してゆく。人々は嬌声をあげ酒にまみれる。
 生きているエネルギーを吸い取られてしまう。



吸い取られ切った人は、老いて立ち去っていく。



 吸い取られたエネルギーは、ビルから空へ、異世界へと送られてゆく 

<異世界との交信>



夜中でも
ビルの上から
ぼんやりと
接続される
エクトプラズム




 夜明け前、異世界は十分エネルギーを吸い取り、余ったエネルギーは靄のように上空を漂っている。



 夜明けとともにさっと風が吹き、靄が吹き飛ばされ何事もなかったように、朝の光が溢れた。




 モントリオール出張時に、一日だけの夏祭りに遭遇しました。斬新なファッションショーがメインイベントです。その様子を、モントリオール美術館の作品に特別出演してもらって示しています。また私の参加会議のレセプションで出演したシルクドソレイユも、組み込みました。シルクは今解散状態のはずです。
 


 
 
コメント (4)
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