白川公園内の名古屋市美術館の玄関で 入場者に挨拶するカルダー製作のドラゴン
最近 名古屋の伏見に行く用事が出来、白川公園で時間調整することが多い。
その中を歩くと、名古屋市美術館もあるためか、なかなか面白い彫刻やインスタレーションがある。
興味を持ったものを紹介します。
1.ウサギ
私は伏見駅のほうから入ります(公園の北西)。樹々の間、入口にあるのがこの大きなウサギ。のしかかってきそうです。奥に噴水が見えます。
<大ジャンプ>
噴水に
この身委ねて
大ジャンプ
それが止まれば
踏みつぶしちゃう
噴水に
この身委ねて
大ジャンプ
それが止まれば
踏みつぶしちゃう
脚が上がっているのは噴水の時だけ。
止まったらロンドン橋落ちた。下にいると危ないよ。
2.鉄の大きなリング
ウサギの横を通って、林を南に下っていくと、大きな赤錆に覆われた2つのリングがあります。一つは寝かされ、もう一つは木に建てかけられている。
<大きな知恵の輪>
大男
遊び疲れて
放り出す
時過ぎるほど
難しいから
大男
遊び疲れて
放り出す
時過ぎるほど
難しいから
周辺の樹々の成長によって、動かせなくなりました。
3.アルミ板の巨人達
もう少し南に下がると、こんどは5体、アルミ板(多分)のペラペラだけど大きな巨人が立って、林の中を歩く人を見守っている。樹々の間に潜んでいます。
<見守っているよ>
悩み事
溜まるばかりで
夏がきた
乗り越えるよう
見守っているよ
悩み事
溜まるばかりで
夏がきた
乗り越えるよう
見守っているよ
ホルスト・アンテス 「「名古屋のための5つの人体」
名古屋を守るために、ギラリと眼を光らせています。
4.風で動くインスタレーション
公園の南には側には、欧風の子供、女性の彫刻があります。それを通りすぎて東側へ行くと、風によってゆっくり上下左右に動くインスタレーションがあります。
四角いボックスのパネルは穴が開いていて風を通します。まるでろ過しているようです。
<風を美しく>
風漉して
空気の穢れを
取り除く
夏中にはきっと
ウィルスも除去
風漉して
空気の穢れを
取り除く
夏中にはきっと
ウィルスも除去
新宮晋 「風の祭り」で見られたモアレパターン。
その影もなかなか面白い。
5.うつ伏せの人
少し北側。ここはもう名古屋市美術館の敷地か。べたりと地上に腹ばいになっている人がいます。
なぜ、そうしているか聴こうとしました。
<非日常を抱き締めよう>
べったりと
地面抱いて
非日常を
感じてみよう
飽きたら起きる
べったりと
地面抱いて
非日常を
感じてみよう
飽きたら起きる
非日常を感じたいと思っているようです。
でもミサイルが飛んでくるようになったら これが日常かもしれません。
6.鳥居?
また少し北に行くと、赤い鳥居のようなものがあります。なんでしょう。
<鳥居とちゃうで>
おじさん それ
鳥居とちゃうで
ほんまやな
まぎわらしいもん
作らんといて
おじさん それ
鳥居とちゃうで
ほんまやな
まぎわらしいもん
作らんといて
黒川紀章の遊び心か? それとも作品?
7.ドラゴン
名古屋市美術館の玄関に達しました。あらためてドラゴン登場。
モビールの重要作品なのに、動きは止められているようです。そのためかあまり注目の対象になっていません。
その中で、小さな子がじっと見ていて、そのためかその子を抱いているお母さんが動けなくなっていました。下の写真の右側に小さく映っています。
<坊や 遊びにおいで>
坊や おいで
怖くないから
本当は
がたがた動き
遊んであげたい
坊や おいで
怖くないから
本当は
がたがた動き
遊んであげたい
8.抜け殻の人
名古屋市美術館の地階に外から続く通路と広場があります。
そこに、半割のの抜け殻になってしまった人がいます。多分そこで休憩をする人を警護する役割だったかもしれませんが、抜け殻をおいて涼みに行ったようです。
<警護に不備?>
暑すぎて
警護の人が
抜け殻に
でも大丈夫
巨人が潜む
暑すぎて
警護の人が
抜け殻に
でも大丈夫
巨人が潜む
実は美術館地階の窓越しで、こんな巨人が見守っています。