NOVA ERA

映画大好き、メタル・旅行・飛行機・相撲・世界遺産も好きな未熟な社会人の毎日を綴ります。

『新釈 走れメロス』

2010-06-02 22:09:45 | 
まったく、日本の首相はポンポン変わりますね。
これだから日本の政治は嫌いです。
日本に限らず政治は嫌いなんだけど…
 
森見登美彦大先生の『新釈 走れメロス』(祥伝社文庫)を読み終えました
『走れメロス』の他、『山月記』や『藪の中』等、日本文学の代表的な作品を、原作をベースにしつつ舞台を京都に移してパロッた小説です。
『走れメロス』なんて、サークルの部室を取り返すために、学園祭でピンク色のブリーフいっちょうで踊る羽目になった男が、姉の結婚式に出るために実家に戻らなければならず(実はこれは嘘)、親友を人質に残して京都の街中を逃げ回ると言う話で、ご丁寧なことに文庫本には彼の逃走経路が書かれた地図まで載っています。
森見自身、あとがきで述べている通り、偉大な作品をリメイクすることに対して、“原作を愛する読者の愛”が大きすぎて恐れ多いと書いているものの、そのどこか挑戦的な姿勢もさすが森見と思わずにはいられません。
とにかく森見節満載で、ひたすらワクワクしながら読みました。
本当にこれだけ腐れ大学生を描いていても、独特の表現で読者の心を惹きつける森見マジックは凄いと思います
森見作品を全作読む気満々です

今日一番聴いた曲:Ghost love score/NIGHTWISH