椎葉についての説明はhttp://yamanbachindochu.blog106.fc2.com/の山姥珍道中記をご覧ください。
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朝七時半、谷を取り囲む山々の西側の稜線にやっと朝日が届きました。
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世間に名が知れて、観光客が多く集まり始めて、商店街や旅館などができた村のメイン通り。 山に張り付いた住宅がご覧いただけるでしょうか。
宮崎県東臼杵郡椎葉村と言います。 人口3000人余。 林業と観光の町。
本来八つの谷から成る村でしたが、そのうちの一つがダムの底に沈み、現在七つの小学校と二つの中学校が有り、その内の椎葉中学校は、通学不能児童のための寄宿舎がある。 交通手段は村営バス以外にはない。 外部からは宮崎交通が一路線日向から入っている。 日本三大秘境の一つと呼ばれている。
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八時半過ぎ、やっと下まで朝日が届いた。
民俗学者柳田邦夫によって広く紹介され、吉川栄治の「新平家物語」の最終章がこの地で終わることにより、戦後観光ブームとなり今日に至る。民俗学発祥の地と呼んでもよさそうである。
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谷々で独自の文化を持つといわれ、神楽の面、御幣の作り方等に独自性を表している。
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谷の奥に数軒の集落があり、その集落の背後の山の稜線に焼畑農業地が望める。
因みに焼畑農業は「世界農業遺産」に指定されたそうである。
三本の国道と一本の県道その他は町道で、その内の265号国道で村を脱出を試みたが(カーナビの指示で)それが難行苦行、阿蘇の外輪山の道を走ること一時間、成程秘境だー・・・・と思わず叫んでしまった。 その間出会ったのは「鹿」が一匹のみ。 秘境たる所以である。 私は途中からは笑いが止まらなくなったが、奥様はこの秘境に暮らしてきた皆さんを考えると涙が出ると・・・・・・。 1500mの峠を越えると一気に日向灘に向かって下っていた。
有名な文化遺産は村の観光ホームページでご覧あれ。 http://www.shiibakanko.jp/
一度は訪れていただきたい村であることは間違いない。