我が家の奥様は、明日登山されるそうである。 「平山郁夫」が愛した竹原市忠海町の「黒滝山」だそうである。 この山は「行基」によって開かれた「修験道」の修行の山である。 昭和三十九年に、私は仕事で滞在した旅館から見えるこの山に登って感動したことを思い出している。 急遽電話でのお誘いで、出かける事となった奥様の弁、「せっかくのお誘いをことわるのも・・・・」。 今朝は八時過ぎに起きてきて、「朝食は食べた ?」。 夜中に読書なさった奥様は、六時半に朝食にお誘いすると、「死んでます・・・・・・・」 お起きにはならなかった。 そんな奥様は、山登りの誘いだけは断らない。 土曜日には、ハードなスケジュールが待っていてもお出かけである。 そんな中、私は布団の中でお留守番のこの半年である。
ライム病の抗生物質の投与は始まったが、少しの効き目も表れない。 前回も服薬では効き目が無く、急遽入院、点滴となったが今回も同じ経緯をたどりそうである。 年末年始、布団の中で過ごすのも久しぶり・・・・・五十五年ぶりであろうか。 まあ・・・、こんな年があっても好いのだろうと思っている。 六十までの歳月は忙しすぎた。 自分で仕事を増やす性格なので・・・・・。 ここいらで「一休み、一休み」。 一休さんの心境である。 悟りはいつ開けるのやら・・・・・・・。 こんな世の中「悟り」など開けるわけはない。
悟りを開く前に「クーデター」でも起こしたい心境である。 海外に自衛隊を派遣して、「企業利益」を守るという。 戦前の「軍閥保守政治」そのものである。 若者の犠牲の上に企業が成りたった例はない。 今の利益より将来にわたる利益を考える政治家の登場を待つしかないのだろうか・・・・・?。