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愛犬テリーちゃん物語(7)~愛犬消防署のお世話になる~

2013年02月21日 | 愛犬との暮らし
≪愛犬テリーちゃん物語(7)~愛犬消防署のお世話になる~≫

テリーが一人でお留守番するようになったある真夏の暑い日のことです。
仕事から帰ると、近所の奥さんから

(近所の奥さん)
 たぶんテリーちゃんだと思うけど、消防署に保護されているようよ。消防署の脇につながれている犬がテリーちゃんみたいだったので、このわんこどうしたのと聞いたのよ。
そしたらね、消防署の前の交差点で動けなくなって、auのお姉さんに保護され、消防署で預かることになったんだって。テリーちゃんによく似ているのよ。
もし、家にテリーちゃんいなかったら、消防署に連絡してみて。

(私)
 (私は動揺しながら)ありがとう。テリーちゃんの首輪に名前と電話番号をつけているんだけど。
 家に帰ってテリーがいるかどうか確認して、いなかったら消防署にいってみるわ。本当にありがとう。

家に近づくにつれ不安がよぎりました。いつも家に近づくと私たち家族の足音や運転する車の音を察知し、泣きながら出迎えてくれるのに、いつものテリーの声が聞こえません。
もちろん、玄関に入っても、とびついてくるテリーがいません。

テリー、テリーと呼んでも、どこにも姿が見当たりません。
どのようにして外に抜け出すことができたのでしょうか。
見ると、茶の間の網戸が壊され、そこから飛び出たようです。

以前にも網戸を壊し、たたきに落ちたことがあり、お父さんが50センチくらいの柵をまわしていました。
なのに、網戸を再び壊して、柵をよじ登るかして外に転げ落ちたのでしょうか。
脱走できないように、駐車場への出入り口にも柵をまわしていたというのに。
やっと外に出られたとしても、グレーチングのある歩道、行きかう車等たくさんの障害物が待ち受けています。

私は消防署に着くまでの5分くらいの間、様々なことを想いめぐらしながら、消防署に駆け付けたのでした。
臆病者のテリーちゃんが、なぜ、いくつもの障害物と戦ってひとりで大通りまで出てしまったのか。
1日ひとりで留守番がとても寂しかったにちがいない。
とても退屈で、どうしようもないので外の世界を見てみたいと思ったのだろうか。等々。

消防署に着いてからは、みなさんのご想像のとおりです。
テリーちゃんの喜びようといったら、興奮しながら喜びを小さな体全体で表現するのです。
泣くわ、舐め回すわ、ぐるぐると私の周りを駆け回わり、なかなか興奮が収まらない有様でした。

消防署のみなさんとauのお姉さんにお礼をして家に帰ってくると、テリーは疲れはてて、ぐっすり眠ってしまいました。

真夏日が連日のように続くので、少しでも涼しくしてあげたいと網戸にしてあげたのですが、そのことがテリーちゃんを恐ろしい目に合わせてしまったのです。
(空き巣に入られることは心配しなかったのかという声も聞こえてきそうです。)

それからは窓をしめ、クーラをかけて仕事に出かけていますよ。                つづく
コメント
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