鳥海山への山旅2日目の記事になりますが、花ブログですので、鳥海山で目にした花からご紹介しますね。
秋の鳥海山にはほとんど咲いている花は見られませんが、賽の河原(6合目:1520m)では美しい色の鮮やかなリンドウが咲いていました。
こんな花色の濃いリンドウを目にしたのは初めてです。
山では、意外と花が硬く閉じて、咲けずに茶色に枯れてしまっている事が多いのに、ラッキーでしょう。
コケモモの実
ハクサンイチゲ
花の時期はとうに過ぎているのに、まだ咲いている白山イチゲを見つけた。
シラタマノキ
夫が時期的にはシラタマノキの実をみることができるはずなのだがと言いながら登っていた。
なかばあきらめていたら、山頂御室小屋から少し降りてきたあたりで見つけることが出来た。
ミヤマキンバイ
ヤマハハコ
ここからは登山記録になります。
眠りが浅く良く寝付けず、早く目ざめてしまった私達夫婦は、予定時間より早く宿をスタートし、象潟口「鉾立」登山口(1160m)を午前6時にスタートした。
ちょうど日の出の時間帯であったので、朝陽が登ってくる様子を楽しみながら展望台までゆっくり登っていく。
日の出少し前の空がかすかに輝く光景は、いつ見ても幻想的である。
山肌は少しずつ、明るくなっていった。
これって、影鳥海山よね。日本海に映し出された影鳥海山を大きな発見のようにはしゃぎたてる私。
雲が少し邪魔しているけれど、確かに影ですよね。
午前6時16分
完全に、太陽が稜線の上に上がった時は、サングラスを忘れてきたために、眩しくてレンズを向けることができなかった。
展望台から賽の河原(6合目:1520m)までは、70分ほど。
整備された石段が続く。
あのあたり(↓)が賽の河原辺りじゃない?
といっていると、賽の河原の標識があった。
ここで、朝食をとりながら、あたりを見回すと、リンドウがあちこちで咲いている。
冒頭に載せたリンドウもここで目にしたもの。
象潟口「鉾立」登山口の左手のほうにそびえていた山も、ここまでくると、低い山に見える。
賽の河原から御浜小屋までは40分ほど、コースタイムどおりに順調に登る。
御浜小屋(7合目:1700m)でトイレタイムを取った後は、目の前に見える鳥海湖を眺めながら小休止
鳥海湖の前にある山、面白い形ね。まるで帽子みたい
あそこ₍↑₎に見えるのが鳥海山の外輪山である七高山(2229m)かな?
御田ケ原から七五三掛までは、登ったり下ったりで、私の足ではとてもコースタイム60分では行けませんでした。
心配していたとおりに足がつって、2度ほど休憩したかしら。
あそこに見えているのが山頂かしらと思っていると、違うんですよね。
鳥海山はその連続のように感じた。
一つのピークを越えたと思ったら、また次のピークが現れる
登ったり、下ったりを繰り返していきます。
ようやくの思いで、七五三掛(1820m)に着いた。、ここからがまた大変。
七五三掛は千蛇谷コースと外輪山コースの分岐点になっており、私達は千蛇谷コースに行く計画だったが、
ロープが張られ、降りていけないように見えた。
それで、外輪山コースの方に回りましたが、少し登っていったところで、眼下の千蛇谷を下っている人達の姿が見えたので、引き返した。
ロスタイムがここでも20分ほど。頂上にたどり着く時間がどんどん遅くなっていく。
外輪山コースは千蛇谷コースよりも距離が長く、途中鎖場もあるということで、私の足では無理と判断した。
分岐点に戻ると、張られていたロープの内側に30cm位の人がやっと通れるくらいの道があった。
なあんだ、ここ通れるんだ。
私達はそこは足を踏み入れてはいけない場所と理解したのです。
千蛇谷へ降りていく道は急な下り坂で、道の両脇を丸太でくくって整備されている。
しかし、勾配がきつく、滑りやすく、この辺りからは写真を撮る余裕もなく、ただひたすら降りていった。
途中からは、ごつごつした岩だらけの場所を、目印を参考にしながら、神経を使いながら下っていく。
これは復路に写した雪渓です。往路は余裕がなかった。
1時間20分遅れで、山頂御室小屋までたどりついた。
そこから鳥海山の最も標高の高い新山(2236m)までは20分である。
夫に登れるかと聞かれ、ここまで登ってきたのだから、もちろんと答える。
岩場をよじ登っていくのは、体全体を使って登っていくので、私的には足で登るよりずっと楽に感じる。
山頂御室小屋から山頂を撮影
人がおりてきているところを、今から登っていくのだ。
あの上が山頂ではないのですよ。
画像では分かりにくいですが、中央の岩と岩の間に挟まれた隙間を下り切ったら、山頂へと回りこみながら登っていきます。
山頂が見えてきた。
新山に立つことができた。 最高!! 2018年10月4日午後0時2分
新山から下山途中に、下から登ってくる登山客を写しました。
今でも、こうして画像で再び見下ろしてみると、良く登ってきたものと思います。
鳥海山は栗駒山に登った時に遠くに見える姿から、優美な山だと思っていました。
国道7号線から眺めた鳥海山もそうでした。
実際、山に登って見れば、中腹までは優しく美しい姿を見せてくれますが、千蛇谷から新山のルート、外輪山ルート(伏拝岳、行者岳、七高山)は、荒々しく、想像していたものとはかなりのずれがあった。
下調べもせず、全て夫任せであったことを大いに反省する。
山頂に登ったものでなければ見られない景色を望めたことは、感動そのものでした。
鉾立登山口近くにつくと、西からの太陽の日差しを浴びた山肌が美しい紅葉を見せてくれた。
私にとっては大変な山を登り切ったという達成感、そして、素晴らしい紅葉と鳥海山から眺める日本海の景色に満足することができた山旅であった。