ポール・ニューマンが亡くなった
彼もまた癌にその命を奪われてしまった。
どうやら肺ガンらしいが、公表はされていない。
僕が初めて好きになった外国人俳優が彼だった。
そう『明日に向かって撃て』や『スティング』で僕は彼の魅力に引き込まれてしまった。
上記作品で共演しているロバート・レッドフォードは、知的で育ちの良さそうな印象だったが、ニューマンはやんちゃで少年ぽさを残したようなあどけなさが魅力だった。
こういうアウトローを気取った作品も好きだが、
僕は1982年の『評決』で演じた弁護士役が、実は一番好きだ。
転落したエリート弁護士が一つの事件をきっかけに再生し、裁判に勝利するという定番ものだが、この手の法廷ものではベストスリーに入る名作だと勝手に思っている。
以後この設定を模倣しているドラマは多い。
因みにニューマンが俳優として認められた作品『傷だらけの栄光』は、当初J・ディーンが主役でキャスティングされていたが、かれが事故死したためにニューマンが代役として主役を張ることになった。
ディーンとニューマンはアクターズ・スクールの同期で、俳優としてはディーンの方が作品にも恵まれ、ニューマンより早くスターの階段を駆け上がっていた。
棚ぼたではあるが、結果的にニューマンの評価を高めることになったので、この作品に抜擢されたのは必然だったとも言える。
因みに後にライバルとなるS・マックイーンは、この作品で端役としてスクリーン・デビューを果たしている。
実業家・カーレーサー・社会運動家・慈善事業家と、
俳優以外にも様々な顔を持ち、社会的にも影響力を持っていた。
また一人、名優が逝ってしまった。
心より冥福を祈りたい。
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