ゴルフタイムスの世界   Eagle Eye

ゴルフタイムス編集の古賀のイーグルアイは、焦点を外さないのが自慢です。面白くて、実践的で参考になる記事を提供したい。

石川遼とUSツアー 84 進撃 20 修羅場と高揚 27

2014-03-27 | 危うい日本のゴルフの世界

 

アーノルドパーマー招待

ベイヒルの風

遼、 また、一段階、登る。

いかにも、アダムは、クルージングで、最低19アナダ―で優勝するものと決め込んでいたが、まんまと、裏切られた。初日に、遼が7アンダーという快挙発進で、追いつくには、並大抵では、アダムの牙城を落としきれないと、気持もいさんでいた。なぜならば、アダムが、初日10アンダーととてつもないスコアをだしていあたからだ。

遼は、アダムの実力は、熟知している。何度か、一緒にプレーをしているからだ。その意識が仇になったか、遼は、2日目を、オーバーパーにしてしまった。ドライバー、アプローチ、パットは、いいのだが、気持が少し、高ぶったかもしれないし、アダムが独走すると決め込んでしまったからだ。

ゴルフは、全く、下駄をはくまでわからない。3日目まで、独走態勢に入っていた、アダムが、3日目伸びずに、下から押し上げられた形で、スコアが伸びず、最終日の赤信号がついたまま、アイアインのショットに切れがない。別人のゴルフプレーになっていた。全英オープンで、エルスに逆転を許した時の悪夢を見ているようであった。負けてもともとのエヴリーは、ツキも味方して、初優勝してしまった。マスターズへの切符も手に入れた。運とは、おそろしい。アダムの隙が、どこに生じたのか、どこが、女神に嫌われたのか、記者はひも解いていた。それは、あまり10アンダーでサをつけすぎたために、うさぎさんになってしまったのだろうというほかに言葉がない。遼は、アダムを観てしまった。2日目のオーバーパーが痛い。すごく痛い。朝早いスタートで、眠気やだるさがあったのだろうが、胃袋が、張って消化のないまま、飛び出していったのだろう。集中力に、ゆるみが出た。でも約束は、当然、遼は守った。ベスト10につける大きな収穫であった。遼は、いままでの勝負で、一番、充実しきれたゲームと吐露しているのは頷ける。8位のランクで、自信は裏付けとなった。難コースの2連続、好成績は、ヴァレロテキサスオープンの優勝候補に、ツアー記者たちは、遼を入れ話題にした。それだけ、専門家の間で、ツアーの顔になりつつある遼のパーフォーマンスだ。記者は、それみたことかと、腹の底で、外人記者たちを、もっと勉強せいよ!とはっぱをかけている。遼は、約束を決して、裏切らない、若獅子だ。英樹も、マスターズに全力投球だが、今の力では、遼の方が上位にあるとおもう。英語ができるようになったのも、おおきい。

後2試合で、マスターズへ、運命をかける。万が一、不出場となっても、あきらめる理由は、何もない。これからが、勝負の世界と考えるからだ。遼は、タイガーより、16歳も、若い。遼が、タイガーの年になった時は、遼は、最低16勝は、していると記者は、真剣に思っている。岡本綾子が、USツアーで、14勝すると考えた日本人記者は、いなかったのだから。しかも、賞金王にまで上り詰めた綾子は、日本のダイヤモンド以上の価値がある。遼は、そのようなビッグな驚きの世界的プレヤーの素地をいま、作っているところだ。残念ながら、その時まで、記者は、命を繋げないが、記録にしておきたいのだ。

タイが―の故障は、マスターズの世界を変えるだろう。タイが―の回復が、完全になるとは、信じがたいからだ。4月10日には、メジャー第一戦が始まる夢の舞台だ。旧知のトムワトソン、ベンクレンショー、ゲイリープレヤー、二クラス、その他、大勢に会ええるのも、楽しい。 遼は、出たいだろな。チャンスをものにしろ!!英樹の故障も気になる。記者は、33回目のマスターズ取材を招待されて現場に向かうが、どうしても、遼のことが気がかりで、水辺を飾る色とりどりの花水木を桜になぞらえて、観る心も、いまひとつ、冴えないか。遼は、オーガスタの舞台が似合うのだ。

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石川遼とUSツアー 84 進撃 20 修羅場と高揚 27

2014-03-27 | 危うい日本のゴルフの世界

 その2、遼は、残念ながら、予選をクリアできなかった

ここで優勝を逃がすと、次のヒユーストンオープンで勝てなければ、マスターズの出場は絶望だ。だから、予選落ちは、体力を考え、上位に食いこまなければ、予選落ちの方が次の試合のことを考えると無難なのだ。読者は、そこまで深慮してほしい。

決して、ゴルフが崩れているのではないのだ。タイガ―が、休暇を取るように、後悔しない試合をこなすのには,自身の体力をマネジメントの中に入れておく必要がアスリートの方程式だ。ヴァレロテキサスオープンは、難易度が高いフィールドで、ミケルソンも、カットぎりぎりで通過、エルスなどは、予選落ちと厳しいゲームである。マットクチャーに優勝のチャンスは、めぐってきているが、ノータブルではない選手の台頭でにぎわっている。

遼は、次のヒューストンオープンに照準を合わせる。ツアー戦、前半のカギともなる大事な試合だ。

アジアでは、すでに日本の選手がプレーに余念がないが、アジアの選手に劣っている現在のツアー選手は、青木やジャンボを見習って、もっと勇敢な練習に励まないと、ツアーの衰退を止められない。

スターがいないというよりは ,強くて魅力ある選手の出現がないのだ。記者が魅了された選手の中で、ジャンボがいるが、彼のゴルフを見るために、会社をサボッテいくほど、狂っていた過去がある。記者だけではなく、ジャンボを見に行こうという仲間が、数え切れないほど、いたのだ。今の、遼や英樹を凌駕する選手が日本は産出していたのだ。今の日本は、コツブで迫力がない。車だけは、ベンツや高級車に乗っているが、ゴルフのだいご味を見せてくれるか輝いている選手が、いない。これでは、日本のゴルフは衰退とスポンサーもつかない。勢いがなくなる。

JGTOの発展、PGAの進展には、ゴルフ識者が参加して、選手層を厚くする必要がある。女子の世界は、LPGAが、ゴルフファンとともに、ゴルフを面白く魅力あるスポーツに貢献している。女子プロの世界は、ゲームの展開も、森田、比嘉、渡辺、藤田など250ヤードを遥かに超えるドライバーデイスタンスをもち、剛腕実力の時代に変わりつつある。つまり、ファンには、見に行く価値が十分あるのだ。

USツアーの世界では、世界中の実力者が、激戦を勝ち抜き、一試合、勝利者には、一億円以上の賞金が入る。日本の最高賞金の約4倍の額である。遼と英樹には、大きなターゲットとなる。アメリカドリームの再現だ。まず、金よりも、一勝することに集中する二人である。そのターゲットは、彼らには、身近なものになっている。それは、彼らが、現地のメデイアに、優勝候補の一人と位置付けられているところからも理解できる。

その日が、近いことを記者は気づいているのだ。

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