年末も押し迫り、また今年の概観など書く時期になりました。
去年の今頃の時期では隣国の軍事訓練の話で持ち切りでしたが、年が開けると直ぐに雪解
けムードになり、今年戦争が起きるかもしれないと言う心配は杞憂に終わりました。
これは隣国の首脳による巧妙な戦略だった様で、その本意は分裂した国家を再び統一す
る機運を持ち上げるためのものだったようです。しかし、この関係で極東の緊張が高まり、
今年の年末は日本の軍事費が過去最高になると言う顛末となりました。
現在日本は大変な好景気だそうですが、私には今一つ実感あありません。しかし、街の
様子から察するに悪くはないと言う感じはしていますし、会社では人手不足が続いている
事を考えると景気がいいと言うのは本当だと思えます。
ネット上の知人の話では、来年には不況に転じるので今年の内に身の振り方を決めてお
いてよかったと言う事でしたが、オリンピックまでまだ2年あるのにもう景気失速なのか
?と言う感じでこの情報も今一つ実感がありません。過去の事例、バブル景気の頃を振り
返ってみますと、もっと長続きするはずの好景気を引き延ばすことに失敗した日本経済の
まずさが指摘されています。それでいうと、今回の好景気もやはり長続きしないのではと
言う不安がよぎります。
オリンピックの後に大阪万国博覧会が再び開催されると言うニュースが明るい話題とし
て報じられましたが、今更万博をやっても儲からないという意見も散見されます。私的に
は万博というイベントに具体性がないことが気にかかります。
前回の万博では会場が未来の生活の大展示場と化したと言いますが、そうした未来像が
示す所にどれ程の希望を託せるのか?という現代の価値観の変化があると思います。物質
的な豊かさが極限まで来ている事は周知の事実ですから、これ以上の幸福を示すには文化
的な問題へ分け入って行かなければ未来は見えてこないのでは?と思えます。そして、そ
う言う事ならネット上でも十分事足りてしまうようにも思えます。
要するに、普通の当たり前の生活で幸福を感じている世代に、もっとカタルシスがある
生活を煽った所でエンターティンメント以上の意味はないのではないかと思えるのです。
するとこの先、この国は下降線をたどるのか?と言うと、これは海外との関係から図る
しかないように思えます。まず日本の人口が減少して外国人の労働力に頼らないといけな
いのは当たり前のことで、先日国会で外国人留学生に関する決議がなされました。
外国からの旅行者が増えているのも事実ですが、これらは移民が増えていることを指し
ているわけではなく、日本はまだまだ閉鎖的であることを続けるように思えます。
アメリカのトランプ政権によって外交関係が混乱しているという評価があり、中間選挙
によって再選されたものの、今後も日本に関して良い材料になるとは言えない不安定な状
態だと思います。今は上がり調子に違いない日本も、今後舵取り次第で波を乗り切るか、
あるいは波に飲み込まれるかが決まる訳です。
おそらくそれは個人に関しても同じで、来年の身の振り方次第でその後の流れが決まっ
て来るように感じるのですが、具体的にどうかと言うとそれは個人個人で異なる事ではな
いかと思います。
私自身は是非ともクリエイティブな仕事に戻ってまともな人生を取り戻したいと思って
います。