工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

おばあちゃんのお雛さま

2012年02月22日 | 日記
生徒さんから

貝殻を使った“お雛さま”をいただきました。








実は これ 生徒さんのお母さん

80歳のおばあちゃんが

リハビリもかねて 毎日 せっせと作られているものです。




おばあちゃんの願いは


“誰かに喜んでもらえること”


誰かが このお雛さまを手に喜んでくれる顔を思い浮かべて

毎日 せっせと作られているそうです。


そんな思いのこもったお雛さま











三人官女と五人囃子もそろえてみました。










今度 3月のはじめに手作り展に参加する予定です。

その時

ご来場のお客様にプレゼントしてみようと思っています。












「お雛さまを もらってくれる“誰か”がいる

そのことが

おばあちゃんの気力の源になっているんですよ。」


と笑って話しをされる生徒さんの言葉が

本当に心にしみます。




人が“生きる”ために必要なこと


それは・・


“存在意義”



なのかもしれません・・。



自分のためには頑張れなくても

会社のため 

家族のため・・

“誰か”が 喜んでくれるためなら・・


人は 多少の困難でも頑張れる

誰かが 必要としてくれるためなら・・


そんな気がします






おばあちゃんは “誰か”のために

そして

私は おばあちゃんのために・・




何気ない日常の中のやり取りにも・・存在意義はあるんですよね。

その些細な一つ一つが

案外 自分を支えているのかもしれません・・。




おばあちゃんに


「みなさん 喜んでくださいましたよ。


そう 報告ができるよう私もがんばらねば。



やっぱり 私も“存在意義”に

生かされているようです・・。



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