十勝の活性化を考える会

     
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地域性

2022-09-03 05:00:00 | 投稿

 

地域性とは、それぞれの地域がもつ総合的な性格のことで土地柄ともいえるもので、その地域を知るうえで重要となる。住んだことはないが、徳島県と高知県では同じ四国でも、県民性に違いがあると言われている。なお、徳島市と高知市の距離は、約210キロである。

一般的に徳島県人は倹約型で、高知県人は浪費型であるから、道民性はどちらかといえば高知県に近い。踊りにも阿波踊りとよさこい踊りがあるが、北海道ではよさこい踊りを取り入れた“よさこいソーラン祭り”が、夏の風物詩となって北海道を盛り上げている。

この地域性であるが、距離が約150キロ離れている十勝と釧路にも違いがある。ご存じのとおり釧路の産業は石炭、製紙、漁業、観光であったが、今は漁業と観光が地域経済を支えている。一方で十勝は、日本の食糧基地と言われるだけあって、農業と観光が地域経済を抱えている。

先月、釧路で“脳機能損傷者の会”の意見交流会が、漁業の博物館である「マリーントポス」であった。4年ぶりの釧路市訪問であったので楽しみにしていたが、参加者は十勝地区18名に対して、幹事役の釧路地区は1名であった。この違いは何だろうと考えた結果、以下のことを思い出した。

釧路は炭鉱町であったので、その職業にも差別があったと地元の人はいう。炭鉱業者といっても大手業者から下請業者などピンからキリまであり、海底炭から露天掘りの業者などがあり、危険場所で働く炭鉱夫によっての違いもあり差別が促進されたという。だから、釧路は人とのつながりが薄いのではないかと思っている。ただ、同じ炭鉱町であった筑豊炭田の田川市に住んでいた友人に聞くと、差別はなかったという。だから、釧路と十勝の違いは、気候・風土を含めた様々な地域性からくるのだろう。

「十勝の活性化を考える会」会員