初めての～③

朝、目が覚めるとカーテンを開け
お天気を確認
うん！大丈夫～♪

　今日は、どうしても行きたかったあの場所へ～
「妖精の森」とも称される　五色ヶ原　に出発です

　小さなバスに乗り換え、お弁当を貰い
身支度もバッチリ！
私達は半日コースで、４時間歩き続けます

　１０人に一人づつのネイチャーガイドさんが付きます
道は、一人がやっと通れるほどの細さ
木道も、最小限の幅しか有りません

　ガイドさんから
「時々、大きく呼吸して下さいね～」　と言われる
関西では観られない　ダケカンバ　の白っぽい木肌に
鮮やかな紅葉が映えて、絵画のよう～

　苔むした岩の間を音を立てて流れる清水
手で掬って飲む
洞窟の奥に、緑に光る　ヒカリゴケ
皆で交互に覗き込む
鬱蒼と枝を広げ
黒々とした枝に、黄葉を纏う大木

　言われたように、時折深呼吸すると
緑と水の清々しい匂いしかしない

　可なり慣れた人でも、足を取られて転ぶ山道
私などは、見事に尻もちを着いた
ほんの一瞬、景色に気を取られた
あ！と思う間もなく
両足を前に出した姿勢で、スコーンと座ってしまった

　奥さんが転ぶのを見て笑った瞬間に
ご主人の方も、もんどりうって転んだ
油断の出来ない険しい道が続く

　特に滝に降りる道は、後ろ向きになって
二人のガイドさんから前後をサポートされて
一人づつ間隔をあけて降ろして貰う

　恐ろしいほど滑る梯子
頭上からは、シャワーのように水滴が降りかかる
でも、それはそれは素晴らしい眺めが待っていた

　仲間たちの顔が輝いていた
「来て良かった！　お天気に恵まれて幸せだったね～」
帰りの小さなバスの中は、笑い声が充満してた
不安だったけど、私も来て本当に良かったぁ～と思った

目で見たほどには、カメラで捉える事が出来ませんでした
それでも雰囲気だけでも良かったら
デジブックをご覧ください

デジブック 『妖精の森　五色ヶ原』


　その後は　ひらゆの森　で露天風呂を楽しむ
何とも絶景の温泉で、青い空・山の紅葉・涼しい風
何よりも源泉かけ流しのお湯が最高でした
岩風呂の石に腰掛け、ゆったりと浸かる
「幸せ幸せ～」って自然に言葉が出ます





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