辛い体験

　けん太は実は、或る人の身代わりとして
我が家にやって来たわんこなんです
けん太は今月、１１歳になりました
ですからその方が亡くなって１１年が経過したんですね～

　私の思い出の中のその方は、何時も笑っています
よく笑う人でした
その方が交通事故で亡くなって、私はしばしば事故現場に　献花　に行きました
それが続いた時、主人からこう言われました

　「そろそろ止めた方が良い、ご近所の方にも迷惑になる」

迷惑？　迷惑？　戸惑いました
今は、主人の言葉が解ります
そうなんです
私の思いは私だけのもの
他の方から見れば、何時までも花を置かれれば迷惑な事も多々有ったでしょうね

　そして今回、その事を再認識する機会が有りました
去年の９月に、息子さんを交通事故で亡くされた方の日記に
友人達が供えてくれる花や供物のお掃除に通われた話が有りました

　「そうか・・・もしかしてあの方の遺族の方も大変だったのかもしれない」

　自分は自分の思いの中に居て、そう言う事に気づきもしなかった
主人はきっと、そんな事も解って忠告したんでしょうね

　おまけに、供物を盗む人がいたそうです
主にお酒だったそうですが
わざと少し飲んでから供えて貰っても
瓶に、寄せ書きがしてあっても盗まれたそうです

　そして大切なものを失い
先祖を恨み、何故私から大切なものを奪うのだ
何故、守ってくれなかったのか・・・・と亡くなった母を恨む
警察や加害者・病院関係者の心ない言葉に傷つき疲れ果てておられた

　言葉が無かった
何時になっても心が救われる事なんて無い
自分の寿命が尽きて初めて、この苦しみから解放される
それまでの長い時間を、これから歩いていかれるんだなぁ～




にほんブログ村　　ポッチン　して下さって有難う