Tokkoちゃんの気まま日記

感じたままに~ 心のままに~ 好き放題書いてます

親を見捨てる・・・

2015-09-08 12:28:20 | 日記
 現在の家に引っ越してから、以前の家は貸家にしていました
お貸しする心算は無く、空家にしていたが震災後に是非貸して欲しいと言う方に頼まれ
不動産屋さんにお任せした

 震災後にお貸しした方が退去され、お任せしていた不動産屋さんが次に紹介されたのは
年配のご夫婦だった
自分の親のような年齢の方だったので、主人が一旦はお断りした
しかし娘さんご夫婦が保証人で、何か有れば責任を負うと仰っていると言われ
まさか自分の親を見捨てはしないだろうと、娘さんを信じてお貸しした

 所が数年前から家賃が滞り、娘さんご夫婦とも連絡が取れなくなった
かと言って、ご高齢のご夫婦を追い出す事も出来ず困り果てていました

 その話を息子にすると、
「お父さんもお母さんも、何を信じて貸したん?」 と訊かれた
「娘さんを信じたのよ。だって自分の親は見捨てられないでしょう」
と答えると
「それは自分らはそうやろけど、親の葬式だってお金を出さないとか、
お骨さえ要らないと言う人も居るのに甘いわ!」
と、一刀両断
「世の中には、考えられんような人が一杯おるんやで!」 とのたまう
最近は、子供の方に「何考えてるん~シッカリせな!」 と言われてしまう事も多い

 そのご夫婦が退去するとの連絡が有った
払いきれていなかった家賃は、保証金とチャラにすることにした
退去時、立ち会われたご主人が
「私達には子供もおりませんしなぁ~」 と言われた
不動産屋さんが
「娘さんおってやないですか」 と言うと黙り込まれた
入居時には、息子さんも居ると聞いていた
ただ息子さんとは折り合いが悪く、付き合いもしていないと・・・・

「保証人も無く、今度はグループホームとかに入居ですか?」
と不動産屋さんに訊ねると
「いや、普通のアパートかなんかみたいです。引っ越し先は誰が紹介したのかも知りません」
とのことでした
「保証人も無く、貸してくれる所が有りますか?ご高齢だし」
と言うと
「それがね、有るんですわ。高齢でも保証人が無くても・・・」
と仰る
意味深な感じで不審には思ったが、それ以上は訊ねなかった

 聴いても、何もして上げられる訳でも無く
一人暮らしになられたり、これ以上家賃を溜められても困る所を
退去して貰えて、我が家はホッとしたのだから

 雨の中、覚束無い足取りで帰って行かれる姿が目に残った