Tokkoちゃんの気まま日記

感じたままに~ 心のままに~ 好き放題書いてます

突然の入院②

2018-04-09 19:14:16 | 母便り
 洗面所に背中を見せたまま座っている人に、もうこれが最後だと思いつつもう一度だけ声を掛けた
「今ならまだ病院の診察に間に合うと思います。心当たりの病院が有るので主人に車で送って貰いますから行かれませんか?」
母が圧迫骨折した時、いい加減なレントゲンで誤診をされた後
私はネットで新しい病院を探しておいた
車を停めるスペースが有り、レントゲン等もきちんとした機械を備えていて
しかも自宅からそう遠くない病院
その備えが、この人の為に役立つのも可笑しなものだが・・・・
とにかく、これで「行かない!」と言えばもう致し方ない
私は出来る事は遣ったと思える

 そう思った一瞬あと
「行こうかな・・・しんど過ぎるから・・・」
と初めて肯定的な返事が返って来た
「じゃあ主人に話して来ますから、保険証やお薬手帳を出して用意して下さい」
「着替えるのもしんどい」
「着替えなくて良いですよ。車だし病人なんだし」
と言うとホッとしたような表情になった
留守番になる母をトイレに連れて行き、直ぐに帰って来るからと言い聞かせた

 病院でレントゲンを撮って貰うと
「長い間煙草を吸っていましたね・・・肺気腫が酷い上に肺炎で肺全体が白っぽくなっています」
との診断が出た
入院出来る病院にすぐさま行くようにと言われ、紹介状を渡された
その際に「ご本人は自覚症状が無いようですが危篤状態です。今日診察に来なければ死んでいたと思います」
そう言われた

 『やっぱり今回も私のあの勘は、外れなかった』

 職場に連絡し、仕事は急遽休みを貰った
紹介された病院でも
「危篤状態だと思って下さい、このまま病室に移って貰いますが逢いたい方が居たら連絡して下さい」
と言われた
入院の手引きを読んで必要な物を届けた
その折に、「何方かに入院された事をお知らせしますが、何方に連絡すれば良いですか?」
そう尋ねてみた
もしかすると、肺に溜まった水を抜くような手術も必要かもしれない・・・・
お医者様が危篤状態だと言っている事も伝えなくてはならない・・・・・・・

 小父さんの答えは
「弟に電話して欲しい、それから其の時に息子の消息も訊いて欲しい」
だった 
母と小父さんの間に実子は無く、二人とも元の家庭に子供を置いて来ていた
やはりその子供さんに逢いたくなったのだろう

 母の事はケアマネさんと綿密に連絡を取り、私が仕事の日にはショートステイなども利用できるようにお願いした
母はなかなか一人ではトイレにも立てない状況だったから
母が寝付くまでは、隣家に居る時間が長くなった