Tokkoちゃんの気まま日記

感じたままに~ 心のままに~ 好き放題書いてます

奇跡的回復②

2018-04-14 19:04:29 | 母便り
 入院は拒否されたが、小父さんの憔悴ぶりが酷かったのも確かだ
女性医師からは、退院時に渡した薬の中に副作用として 吐き気 が伴う物が入っているので飲まないようにと指示が出た
それから甘くて飲み難いが、一缶で200カロリーが確実に摂れる栄養補助飲料を薦めた
そして今日は出来るだけ多くの点滴を入れるので、数時間は掛かる旨を伝えられた

 既に正午を大きく回っており、私は母が気になって仕方なかった
看護師に、一度帰宅して母に昼食を食べさせたいと申し出たが断られた
患者がトイレに行くときの付き添いがいないと困ると言う
それでも看護師の中に、優しい人が居て
「大変ね、二人ともじゃね~携帯の番号を書いてくれたら短時間なら大丈夫よ」
と言って貰った

 そんなこんなで病院と家を慌ただしく行き来したが何とか点滴も終わり
夕方の4時頃に小父さんを連れ帰った
結論を言えば、この医師の勧めてくれた栄養補助飲料が功を奏して
少しづつ小父さんの食欲が戻って、パンやおかゆも喉を通るようになった
勿論、体重が戻る程の効果は無いが口から食物が摂れる事は人を落ち着かせるようだ

 その頃を今振り返ると、よくぞ仕事をしながら頑張ったものだと自分でも感心する
勿論、主人の協力が有ってこそでも有る
小父さんの我が儘ぶりは一層酷くなっていて
毎日、あれこれと買って来て欲しい物をメモ書きにして渡される
どうかすると、一日に二度も買い物を頼まれる事も有った

 買って来ても
「うん・・・これじゃ無い」
と言われることも有った
正直、ストレスは爆発寸前に達していた

 小父さんにも介護認定を受けて貰おうと思うと
より一層、多くの時間を割かねばならなかった
認定申請書を出す前段階で面接が有る
認定申請を出せば、市から調査員が遣って来る
母の特養の申し込みも同時期で、その全てに、私の時間が割かれていく
「もうちょっと、もうちょっと、もうちょっとで楽になるからね」
づっと自分に言い聞かせていた

 特養なんて、申し込んでも空きがなければ何年先かも分からない
それでも申し込んでおかなければ何時まで経っても入れない
小父さんの介護申請が通れば、ヘルパーさんが遣って来る
買い物や食事の支度も、ヘルパーさんで救われる
だからこれを遣り切れば、きっと楽になるからね~~~と

 最初の内は、妹たちに愚痴を聞いて貰っていた
でも或る時に気付いた
例え妹でも、遠く離れている人には所詮 他人事 
愚痴を言えば言うほど、温度差を感じた
これは自分で乗り切るしか無いのだと